2010年1月25日 (月)

本屋大賞ノミネート出る

知っている人も多いと思うけれど、先週末に本屋大賞のノミネート作品が発表になりました。
本屋大賞は書店員の投票で決まる賞で、ハズレ作品のない賞として有名。
ウチの図書室でも、ノミネート作品は毎年イチ押しです。
昨年度受賞は湊かなえの『告白』で、このブログでも紹介しましたね。
で、今年度のノミネート作品もやっぱり、という作品ばかり。

『1Q84』 村上春樹 (新潮社)
『神様のカルテ』 夏川草介 (小学館)
『神去なあなあ日常』 三浦しをん (徳間書店)
『植物図鑑』 有川浩 (角川書店)
『新参者』 東野圭吾 (講談社)
『天地明察』 冲方丁 (角川書店)
『猫を抱いて象と泳ぐ』 小川洋子 (文藝春秋)
『船に乗れ!』 藤谷治 (ジャイブ)
『ヘヴン』 川上未映子 (講談社)
『横道世之介』 吉田修一 (毎日新聞社)

このうち『猫を抱いて象と泳ぐ』は4月にここで紹介したし、『船に乗れ!』はつい先日紹介したばかり。
おもしろい作品ばかりで、図書室にすべて揃っています(正確に言うと『天地明察』だけは納品待ちの状態ですけど)。
好き好きはあるだろうけれど、すべて読んでおいて損はない!

ちなみにウチの図書室の貸し出し状況で賞を決めるなら、やはり有川浩ですかねぇ。
『植物図鑑』もいいけれど、『図書館戦争』シリーズをはじめ多くの本が次から次へと貸し出されている。
その次が東野圭吾。
図書室にある作品数もかなり多いけれど、貸し出し数もとても多い。

さてさて、大賞はどれがとるでしょうか。
昨年の話題性から言えば間違いなく『1Q84』なのだろうし、確かにすごい作品だと思うけれど、あまりにも当然の結果となってしまって面白くないかなぁ。
『猫を~』はとても好きだけれど、小川洋子はすでに一度大賞取っているしな(二度取ってもいいんだけど)。
個人的には『船に乗れ!』だったりすると、ちょっと嬉しいかも。

大賞の発表は4月20日の予定。
ということは、まだ三ヶ月くらいあるわけなので、読んでない人はそれまでに全部読んで大賞を予想してみよう。
一口100円で受付中です!
(通じないとまずいので断っておくけれど、冗談ですから! 一応)

うーん、今回は真面目だったな。
まぁ生徒の皆さんは入試休みもあることだし、いろいろ読んでみてくだされ。

2010年1月22日 (金)

入試シーズン開幕

今日は高校の推薦入試。
これから中学入試、高校一般入試と、しばらくは入試が続きます。

学校職員はちょいと緊張する日々なのだけれど、在校生にとっては楽しい期間のようで。
基本的に生徒は自宅学習となるわけで……。
もちろん、自宅学習なのだから外で遊び歩いてはいけないのだ。
平日は空いているだろうからと言ってTDLに行こうとか、そんな不埒なことは考えることさえ許されないのだ!?
まぁ、一応。

とはいえ、先日も図書室で楽しい計画を友だちと話している生徒がちらほらと……。
「先生、『のだめ』面白かったんでしょー、わたしも見に行くよー」
「君ぃ、自宅学習日に行くつもりじゃないだろうね……。映画など見てないで本を読みたまえ」
「わかったわかった、じゃぁ持っていって映画館で読むよー」

読めるか!!

ところで先日のセンター試験の自己採点を終えた生徒たちの話も聞いたが、まぁ毎年のことながら笑う者あり、泣く者あり、という感じですね。
正月の初売りに頑張ったという彼女はかなり取れていたみたいで左団扇。
釈然としないものを感じる……。
しかも十分トップクラスの大学狙えるのに、それほど難易度の高くない大学を志望して満足しておる。
欲がないというか、何というか……。
まぁ難易度は別として、本当に行きたい大学に行ければそれでOKなんだろうけどね。
教員としてはもったいないなぁと、つい思ってしまうけど。

で、一方では「開き直るしかないなー」と笑って本当に開き直っている者もいる。
開き直るのもいいが、最後の時間の使い方は大事にしたまえ。

とりあえず皆さん、最後まで気を抜かずに!
応援しております(やっぱり応援だけだけど)。

2010年1月16日 (土)

センターです。

新学期が始まったと思ったら、高3の受験生は早速センター試験に突入です。
皆必死にがんばっていることでしょう。
たぶん。

図書室に連日こもっていた受験生たちも今日は見当たらず、
授業中や放課後遅くはひっそりとしたもの。
今日は皆センター試験に集中して取り組んでいることでしょう。
たぶん。

あんまり「たぶん」「たぶん」などと言うと、本当はいい加減にやっているのでは、
などと疑われそうなのでちゃんと断っておくけれど、ほとんどの生徒は実に熱心にやっている。
熱心だ。

まぁ、それなのになぜ自信のないような言葉が続くのかというと、冬休み明けの某受験生との会話が要因である。

「受験生、大晦日も元旦もなく頑張ってたんだろうな?」
「頑張った、頑張った、めっちゃ寒い中、延々と頑張ってたよ」
「寒い中……? 君、何がんばってたんだ?」
「だから元日初売りの福袋買うために延々と並んだのよー」
「……」
「そうそう、1月3日も別の店の初売り並んだんだ、ほんと頑張ったよー」
「おい……」

まぁ、こういうのも居ることは居る。
これを余裕と見るべきか、ただの大ボケと見るべきか。
ちなみに本人は「息抜き」と言っている。
息抜きの方が多いような気がするが。

実は私もまたセンター試験(当時の名称は「共通一次試験」だったけど)の受験経験者。
地元の試験会場には何とテレビ局が取材に来ており、そのテレビカメラにどうにかして映ってやろうなどと、大事な試験前にもかかわらず外をうろうろ歩き回っていたうつけ者は、……私でございます。
(緊張感完全欠如)

というわけで、あまり生徒のことをとやかく言えないのだけれど。

まぁ、ここまで来れば、開き直っちゃう方がいい結果を導くかもしれないけどね。
もっとも受験シーズンは始まったばかり。
やっぱり、準備は悔いの残らぬよう、みっちりやってくれぃ。

で、受験終わったら本読みましょう。

2010年1月12日 (火)

あけおめ『船に乗れ!』

1月の12日にもなって「あけおめ」もないもんだろうとは思いますが、一応1年の初めということで、おめでとうございますです。

今日から新学期スタートです。
皆様楽しいお正月を過ごされたでしょうか?

私はと言えば、テレビドラマ「のだめカンタービレ」再放送のチェックに始まり、「のだめ」コミック全23巻を一家全員で読破し、大晦日は紅白も見ずにウラのBSフジで一挙放映していたアニメ版「のだめ」全編を皆で延々と見続け、挙句の果てに新作の「のだめ」映画も一家揃って見に行くという、ダラダラ生活を送ってしまいました。
ある意味、疲れた。
ほとんど「のだめ」見て、音楽聴いて正月は終わってしまった。
なんだったんだろう?

さて、私の正月生活など興味ないぞ、などと言うことなかれ。
これは今回の紹介本のための導入・前置き。

「のだめ」はほとんど音楽とのコラボレーションとも言える作品でファンも多いわけだが、音楽を扱っている小説というのも実に多い。
村上春樹などは小説内で音楽を効果的に使っており、「村上春樹の音楽図鑑」などテーマを音楽にしぼった本も数冊出ているくらい。
青春小説にもバンドや音楽クラブを舞台にしたもの数多し。
その中でも、昨年11月に第3巻が出て完結したこの作品は傑作!
藤谷治の『船に乗れ!』全3巻。

20100108

音楽大学付属校の音楽科を舞台に、苦悩するチェロ弾きの少年の成長を描きます。
第1巻だけ読むと明るい青春恋愛小説かと思うのだけれど、第2巻で思い切り混乱。
あまり書くとネタバレするのでやめておくけれど、なかなか深い小説なんですね。

「のだめ」ではないけれど、読んでいるとウズウズと音楽を聴きたくなります。
クラシックの基礎や薀蓄(うんちく)なども織り交ぜられており、クラシック好きな人はもちろん、あまり興味のなかった人でも何となく理解したつもりでおもしろく読めるのでは。

大人となってしまった者からすると、本当に思春期というのは難しくて楽しいもんだなぁ、などと感慨に浸ってしまったりする。
まぁでも、あまり深く考えずに楽しく読んでもらえばよろしいかと。

さあ、
楽しい読書の
時間デス。
(パクリました)

2009年12月24日 (木)

めりくり

冬休みに突入しました。
とはいえ、今日までウィンターゼミ期間ということで学校は賑やか。
巷はクリスマス・イブで浮かれているというのに、勉学に勤しむとは素晴らしい心がけだ!
(渋々やっているんだ!などと言わないように)

さて、そういうことなので図書室も開けていたのだが、もう夕方になり静かなもの。
受験を控えた高校生はまだまだ頑張っているけれども。
まぁクリスマス・イブということもあるので、ちなんだ本を紹介しようかと。

先日生徒と話していて、意外と知らない者が多かったのでまずこの本を取り上げましょう。
『サンタクロースっているんでしょうか?』

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分類としては「絵本」になるのかもしれないけれど、内容は1987年9月21日の「ニューヨーク・サン新聞」の社説を訳したもの。
バージニアという8歳の少女の「サンタクロースって、ほんとうに、いるのでしょうか?」という問いに、新聞社の記者が社説で回答。
いまではこの社説が古典として扱われるほど有名になって、この時期にはいろんな場所で語られているというすぐれもの。

どんな回答だったかは、読んでのお楽しみということで。
私のように心の清らかな者であれば、大人であっても涙がこぼれることでありましょう(一部疑惑あり)。
いずれにせよその意味するところは結構深いものがあり、信ずる心の大切さを再認識できるようであれば、あなたも幸せなクリスマスを過ごせるでしょう!

ちなみにウチの息子(小4)がすっかりサンタを信じなくなってしまい、失望と淋しさに落ち込むあまりこれを取り上げたということは、…………ないこともない。

さて、もう一冊は個人的なお気に入りを。
数年前に出された、写真(吉村和敏)と小説(石田衣良)で構成したクリスマスブックで、毎年クリスマス近くになると必ず見たくなるすぐれもの。
『SILENT NIGHT』

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小説の方は数ページほどの短編なのでちょっと置いておいて(石田先生、ごめんなさい)、とにかく写真が素晴らしい!
吉村和敏氏が18年間に渡って撮影し続けたカナダのクリスマスの光景をまとめた写真集。
ちょっとまずいかなぁと思ったのだけれど、ちょっとだけ何気なく(でもないが)開いたところの写真をご紹介。
とにかく幻想的で叙情的な写真に溢れている。
傑作。
ろまんてっく好きな人はぜひご一読あれ。

ということで、今年ももうすぐ終わり。
学校も来週からは閉鎖期間に入るので、まったり図書室も今年はここまでですね。
また来年もよろしくお願いします!

ではでは。

2009年12月14日 (月)

12月の入試模様

定期考査終了。
お疲れさまでした。

さて、先日大学の推薦入試面接で失態を演じてしまった生徒。
一応ご報告しておくが、めでたく「サクラサク」だったとのこと。
あの冬の日本海のような寒々しい空気はすでに彼方に吹き飛び、辺りは春爛漫。
大丈夫だ、とこの場で太鼓判を押した手前、散ってもらっては困るわけで、ほっとしたわい。

よほどのことがない限り大丈夫とは言ったが、何しろ記憶がすっとんでいるというのだから、とんでもないことをしたかもしれないわけで。
いきなり面接官の前でへそ踊りを始めたとか、そういうアホなこともやりかねないわけで(彼女なら)。
何事にも「絶対」ということはないわけで。
なので、とにかくよかったよかった。

それにしても、まだ12月なのに続々と合格者が出ているみたいだな。
その生徒の周りだけでも、具体名は控えるけれど、東京六大学とかトップクラスの女子大とか某薬科大とかとかとか……、なかなか難度の高い大学に続々と。
それは喜ぶべきことではあるのだろうけど、一般入試組の面々の気持ちはいかがなものか。
私も一般入試組だったので、分かる。
焦るし、キツイだろうなぁ、ほんと。

まぁでも体験してきた者としては、神経すり減らしながらも最後の最後まで受験勉強やり通したという、その事実が一番の糧になったと思っている。
結果は別として、そのキツイ体験が、後の生活の自信となるんだな。
だから一般受験組には、中途半端にならずにギリギリのところまで自分を追い込んでやり通してほしい。
応援してます(応援だけで何も出ませんけど)。

それにしても、全く自分を追い込もうとしない受験生もいるな(ここに)。
相変わらず緊張感のない高3生は、今日も今日とて友だちを追い回して遊んでいる。
小学生か、コイツは?
中学生たちがこれを標準と誤解してしまってはいかん。
臭いものにはフタをしなくてはいかん。
どこかに隠しておく場所はないものか……。

とにかく、イレギュラーでない受験生の諸君、最後までやり通そう!

2009年12月 7日 (月)

試験直前です

明日から第4回定期考査に突入。
図書室でもたくさんの生徒がテスト勉強、最後の追い込みに勤しんでいる。
感心、感心、がんばりたまえ!

……それに引き換え、図書事務室でたむろするこやつらは一体なんなんだ?
いくら「まったり図書室」とはいえ、この時期にこのまったり感はいかがなものかと。
緊張感のかけらも見られず、おしゃべりに勤しんで、いや興じておる。

それでも先日、高校生は日本史の問題の出し合いをやっていたな。
よしよし。
と思ったら、近くにいた中学生に先に答えられちゃった。
だめじゃん!
「お姉さんはわざと先に答えさせてあげているのよ」などと言い訳していたけど。
……うそつけ。

だいたいこの生徒はどうも品のない言動が目につく。
許せんな。
例えばこんなことを言っていたな。

「鼻つまってる時はメンソレータムのリップクリームを鼻の穴に当ててくるくるって回せばぐりぐりって入っていってスーと鼻が通る……と思うのよ、私はやったことないけどね」
……やっているな、間違いなく。

「ホントにないから。眠い時に両目の周りに八の字に塗りたくったことはあるけど。なんてね、うそうそ、そんなことしてないから」
……やってる。ぜんぶやってるな、絶対。

しかし面白いからつい書いてしまうが、これがウチの学校の標準だと思われてしまったら問題だ。
これは例外です。
イレギュラーです。
まぁ友だちから「オヤジ」と呼ばれるような存在なので特異種として無視してください。

オヤジィ、もう少し品良くお願いいたします。
皆さん、テストがんばりましょう。

2009年12月 1日 (火)

師走です

いやぁ。
とうとう師走でございます。
この一年もあっという間でした、と言わずにはおられないのは私のトシのせいでせうか。

さて昨日の昼休み、ちょっと席を外し戻ってみると、図書事務室の一角にどんよりと重い空気が沈滞している。
何だこの冬の日本海のような寒々しい空気は……?
と見ると、高3生が一人、脱力しきって座っている。
貞子か?(分かるかなぁ)
さ、寒い。
かかわると何か祟りがありそうなので、触らずにその場を離脱する。

しばらくしてその生徒の友だちがやってきて、笑ってちょっかいを出している。
聞いてみたところ、どうも前日に受けた指定校推薦入試の面接がメチャメチャだったようである。
メチャメチャでムチャクチャでボロボロだったようである。

どうやら口頭試問はないということだったのに、いざ臨んでみると「酸と塩基のあーたらどーたらは……」などと突然問題を出され、その瞬間ブチッと回路が切れたとのこと。
完全に舞い上がってしまい、その後の記憶がない、何を答えたのか思い出せないというのだから重症だな。
舞い上がってとにかくベラベラしゃべりまくり、面接官から「そんなに焦ってしゃべらなくてもいいですよ」と言われたことは覚えているらしい。

その生徒のことを知っているだけに、舞い上がってパニックになっている様子を思い浮かべるとつい笑ってしまうのだが、まぁあまりあからさまに笑ってはいかんな(おかしいけど)。
とはいえ、やっぱり「いやぁ、やっちまったか」と笑ってしまいましたけど。
「そこで笑うかぁー!!」と非難されましたけど。

まぁ大丈夫だ。
何といっても指定校推薦。
校長が責任をもって推薦してくれておるのだ。
面接官から「おうちの家業は何ですか」と訊かれ、「かぎょうですか、カ行はカキクケコです」と平然と答えた先輩も合格しているぞ。
よっぽどのことがない限り、悪い結果が出ることなどない!

(なお、「よっぽどのこと」がどれくらいのことかは定かではない。
念のため。)

人間万事塞翁が馬。
なるようになるから(なるようにしかならないから)、心静かに本でも読んでいたまえ。

2009年11月24日 (火)

としょかんいぬ

先日も犬好きの話をついしてしまったが、さらに言わせてもらうと、実はある野望を抱いている。
それは、図書室で犬を飼う、という宿望。

実は図書館と動物は昔から仲がよろしいようで、それを扱った図書もよく見られる。
ウチの図書室にある図書をちょっと集めてもこんな感じ。
左から「読書介助犬オリビア」、「としょかんライオン」、「図書館ねこデューイ」。

20091124

「としょかんライオン」は素晴らしい絵本。
絵もいいし、本当にこんなライオンがいてくれたらいいな、と思う……けど、いないだろうな。
他の二冊はノンフィクション、実話。
詳しいストーリーは省くけれど、要するに図書館で活躍した犬・猫のお話。
皆さんも読んでみてちょうだい。
個人的には、猫もいいけれど、やはり犬にいてほしいな、ぜひ。

まぁでも、やはりいろいろ問題はあるだろうなぁ。
図書室で吠えたりしたらすっごくうるさいだろうし。
本や机をかじったりするかもしれないし。
それどころか生徒をかじったりするかもしれないし。
生徒にかじられるということは……ないと思うけど(たぶん)。

こういうのは結局しつけの問題だな。
しっかりしつけられた犬だったら特に面倒は起こさないのだろう。
しかしその「しつけ」が難しい。
私もれっきとした一人の教育者である、一応。
だが本職であるところの人間の教育でさえ四苦八苦なのだ。

もっとも人間より犬の教育の方が楽なのかもしれないけれど。
常連の中学生などを思い出してみると、それは確信してしまうな。
まぁこれ以上言うとまた非難ゴウゴウなのでよしておくが。

ということなんですが、どうでしょうかね?
ダメですかね?

2009年11月21日 (土)

すでに気持ちはクリスマス

街はとっくにクリスマスデコレーション、派手に化粧されている。
ということで、そろそろ図書室もクリスマスバージョンに変更だな。
ということで、カウンター前に今年もクリスマスツリーを設置。
ま、それだけなんですけどね。
けれどもイルミネーションをチカチカ光らせると、何となくそれらしいムードは出るのでよろしいかと。

20091120 

ところが生徒は「ちっちゃい!」と文句を言ってくる。
うるさい、でかいツリーなど置く場所ないわい!
と怒る司書教諭の叫びなど聞く耳持たぬ生徒はさらにヒートアップする。

「じゃあさ、図書室にイルミネーション装飾したらどうかねー」
「あ、いいねー。カウンターの周りにグルッと走らせるとか、本棚の間に渡すとか、パソコンにぐるぐる巻きにするとか」
「うちに使ってないライトあるから持ってくるよ」
「あー、じゃあ私も持ってくる」
「けっこう集まりそうだよ。先生、やっていいよね」

「いいわけないだろぉ!!」

まったくこいつらは何を考えておるんだ。
電飾チカチカの図書室なんてどこにある?
……まぁちょっと興味がないわけでもなくはないこともないけど。

クリスマスはクリスマス・キャロルでも聞きながら静かに読書をしたまえ。