2016年9月24日 (土)

高校1年生 模型から考える「DNAの構造とはたらき」

Pic_1096

高校1年生APクラスの生徒たちの様子です。

今日は生物基礎の授業で、DNAの模型を使ってその構造などについて学習しました。

DNA(デオキシリボ核酸)は、デオキシリボース(五炭糖)とリン酸、4種類の塩基から構成される核酸です。

意外かもしれませんが、DNAはたった6種類の物質からつくられていることになります。

4種類の塩基のうちの1つとリン酸、糖が結びついたものをヌクレオチドといいますが、これらが塩基の相補性によってDNAは二重らせん構造をとることになります。

Pic_1095

また、DNAというと遺伝子という言葉が浮かんでくると思います。

模型を見ると4種類の塩基が並んでいますが、この塩基配列が生命の設計図である遺伝子なのです。

難しい用語がたくさん登場しましたが、模型を使っての学習で理解が深まったことを期待しています。

2016年9月21日 (水)

共立二中高の自然がいっぱい2 (90)

2016年9月21

夏休みの後半から雨の日が続き、一日を通して雨が降らなかった日が何日あるのかと聞きたいくらいです。

夏の初めは発生数が少ないといわれた台風も、いざ発生すればそのほとんどが日本に近づくか上陸するという何といったらよいのかわからない気象です。

そんな天気につき合わされながら、自然はわからないことだらけなんだと改めて感じさせられています。

 

Photo_2

ツルマメ

日当たりの良いところでは一面を覆うほどに繁殖しています。

大豆の原種といわれ、よく見るとエダマメのようなさやがたくさんついています。

はるか昔の人々がおいしく食べられるように改良していってくれたので、今の大豆やエダマメがあるのですね。

 

Photo_4

チカラシバ

いくら力を出してもこの草を引き抜くことはできません。

名前の通りの草であることが実感できます。

 

Photo_5

ヒメクグ

かわいらしいクス玉のような穂がたくさんついていて、心を和ませてくれます。

迷惑な雑草のひとつとして考えられていますが、そんな草の一つ一つにも良さがあります。

 

Photo_6

イノコヅチ

秋の代名詞のようなひっつき虫のひとつです。

セーターにくっつけると取れなくて苦労した方もいるのではないでしょうか。

意外にも、そんな遊びを知らないという話を生徒からよく耳にします。

 

Photo_7

ヒガンバナ

お彼岸の頃になると突然この花が咲き始め、秋の彩を作り出してくれます。

花の時期には葉がなく、花の終わりから冬にかけて覆い茂るようになります。

 

Photo_8

ホトトギス

よくみると不思議な形の花ですね。

花や葉にある模様が、鳥のホトトギスの胸の模様に似ているためこのような名前になったようです。

2016年9月 3日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (89)

2016年9月3

今年の夏休みは天候が不安定で雨の日がたくさんありました。

生徒たちは海や山などに十分楽しむことができたのでしょうか。

でも、植物たちはこの雨で生育は十分。

生き物たちはその年の天候で生活が左右されますので、今年は今年の特徴を持った生き物が見られるようになります。

毎年同じようで少しずつ違う生き物たちが、自然の中で生きているという姿をしっかりと見て欲しいと思います。

 

Photo

タマゴタケ

昨年もこの時期に紹介しましたが、今年は卵のような姿を写真に撮りました。

明日には傘もでき、キノコの姿になっているのではないでしょうか。

 

Photo_2

エノコログサ、メヒシバ、オヒシバ

この時期の雑草の代表です。

どこの家でもこの3種類の草に悩まされているのではないでしょうか。

どのような環境でも生育できる強い植物です。

 

Photo_3

キツネノマゴ

とても小さい花なのであまり注目されませんが、よく見てみるとあちらこちらにたくさん咲いています。

ルーペを使って拡大してみると意外ときれいな花を咲かせています。

 

Photo_4

タカサゴユリ

90年ほど前に鑑賞用として渡ってきた花です。

今では野生化してしまい、全国に広まりつつあります。

種子が発芽したその年に開花するというユリではとても早い成長をします。

2016年8月 6日 (土)

中学3年生 ペットボトルロケットを作ろう

中学3年生のサマーゼミの時間に、ペットボトルロケットを作り、飛ばしてみました。

既に本校のHP(トピックス)で紹介されていますので、詳しいことは省略しますが、初日はロケットの本体作り、二日目はロケット飛ばしを行いました。

 

Cimg0073

本体作りでは、ペットボトルが加工しにくく、切り貼りが難しい様子でしたが、それぞれが個性あるロケットを見事完成させました。

 

Cimg0088

ロケット飛ばしでは、実験室の椅子にワイヤーハンガーを加工したものを取り付けた簡単な発射台を作り、ロケットとポンプをセットしました。

生徒たちが一生懸命空気を送ると、ロケットはきれいな弧を描くように飛んでくれました。

自分で作ったロケットが実際に空を飛んだことで、感動も大きかったのではないでしょうか。

またどこかでロケットを作り、遊んでもらえたら幸いです。

2016年7月23日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (88)

2016年7月23日

夏休みに入りました。

関東地方の梅雨明けはまだのようですが、これから本格的な夏がやってきます。

外に出るのも嫌なくらいの暑さで、部屋の中で冷房にあたって涼んでいたい季節ですが、ちょっとだけでも外に出て、いっぱい汗をかき、自然を観察するのもいいものです。

生徒たちには特に、夏休みでなければ経験できない生き物たちを、ぜひ観察して欲しいと思います。

 

Photo

オオカナダモ

水の中から白い花が顔を出して咲いています。

熱帯魚と一緒に魚の藻(も)として売られていますが、花が咲くので藻のなかまではなく、種子植物のなかまです。

 

Photo_2

四葉のクローバー

中庭にはシロツメクサがたくさん咲いています。

その中に四葉がたくさん見られます。

四葉には人を幸せにする不思議な力があるとか・・・。

学校に来たときにはぜひ探してみてください。

 

Photo_3

アリジゴクの巣

このすり鉢状の穴に小さな虫が入ってしまうと中から砂をかけられ、どんどん中に引きずり込まれて食べられてしまいます。

 

Photo_4

セリ

春の七草のひとつですが、花が咲く時期は今の季節です。

花が咲く時期にあまり注目されない植物ですね。

 

Photo_5

トウキョウヒメハンミョウ

東京周辺と九州にだけ生息するハンミョウのなかまです。

足が速く、捕まえようとするとすばやく動きます。

 

Photo_6

ヘクソガズラ

かわいそうな名前がついていますが、その名のとおり非常に変なにおいがします。

でもそのにおいのおかげでこの植物は、虫などから身を守っているのです。

 

Photo_7

コブシ

春に白い花をつけますが、この時期になると不思議な実をつけます。

この形が「握りこぶし」と似ているので「コブシ」と呼ばれます。

2016年7月 8日 (金)

中学3年生 重力加速度の測定

Pic_0613

Pic_0614

古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、「落下する物体の速さは、物体の重さが大きいものほど速くなる」と考えていました。

これは、木の葉や石ころの落下については正しように思えるのですが、この考えに疑問をもったのがガリレオ・ガリレイでした。

なんと、ガリレイは、ピサの斜塔に登り、重い物体と軽い物体を同時に落下させ、その速さを比較したそうですが、その結果、「落下速度は物体の質量に関係ない」ことを見出したようです。

さて、実験をする前までは、生徒たちも物体の重さに関係があると考えていたようですが、今回の実験で重力加速度について理解を深めたようです。

2016年7月 5日 (火)

中学2年生 磁界と磁力線

Pic_0620

磁石と磁石を近づけると、引き合ったり反発したりしますが、このような力を磁力といいます。

また、磁石のまわりの空間は磁力がはたらく状態になっていて、このような空間を磁界といいます。

生徒たちは磁界の中に磁針を置き、場所によってN極が示す向きが変化する様子を観察しました。

理科の試験ももうすぐです。しっかり復習してくださいね!

2016年6月30日 (木)

高校3年生 光合成色素の分離

Pic_0597

光合成の光化学系では、クロロフィルなどの光合成色素が光エネルギーによって活性化されることではたらきます。

高校3年生の生物演習を選択している生徒たちは、校内の中庭で採集したシロツメクサの葉に含まれる光合成色素を、薄層クロマトグラフィーで分離しました。

2016年6月27日 (月)

中学3年生 散歩の授業

霧雨の降る中、中学3年生の授業で散歩をしました。

今回の散歩はただの散歩ではなく、生き物たちの説明を聞いて、感じたことをそのまま「詩」や「和歌」にしてみようという授業です。

今回は生徒たちが作った作品を紹介します。

 

 

Photo

紫陽花の気持ち

また雨が降ってきて
私は花を咲かそうとするけれど
どんなに頑張ったって
梅さんに追いつけないのは
何故だろう

花を咲かせる前の私を
人はよくきれいと言うけれど
花を咲かせた私を
人は枯れ時だという
違うの これが私の本当の姿
本当の姿を誰かきれいだと言って

 

アジサイの赤や紫に色づいている部分は花びらではありません。

本当の花はその中にある小さな部分です。

だから、アジサイの開花はこの小さな部分が開いたときという説明をしました。

 

 

Photo_4

梅の実が
梅雨の季節を
告げている
夏が恋しい
ある日の6月

 

「梅雨」という字は、雨の季節が梅の実が熟すのと同じ時期になるからこのような漢字を書くという説明をしました。

 

 

Photo_5

人はよく
梅雨は嫌いと
言うけれど
植物たちには
好かれる季節

 

人間にとって梅雨は嫌な季節ですが、植物にとっては最高の季節。

薄暗くても光合成ができ、水分が豊富。

だからこの時期に植物は大きく成長するという説明をしました。

2016年6月24日 (金)

高校3年生 カルピスで中和滴定

Pic_0604

高校3年生の化学の授業で、カルピスを用いた中和滴定の実験を行いました。

最近は大学入試に向けての演習ばかりでしたので、久々の実験でリフレッシュもできたことでしょう。

Pic_0602

高校3年生はコース別に分かれて演習をしているので、以前はグループで行った実験も、今回は一人一台です。

特進理系コースで化学を選択している10数名の生徒たちも満足して実験を終えたようです。

もしかすると、満足した本当の理由は、余ったカルピスを飲むことができたからかも・・・coldsweats01