2009年9月18日 (金)

インフらない一部の生徒

白亜祭が無事終了して、やっと落ち着いた日常が送れる……と思ったら大間違い。
新型インフルエンザの勢力は日に日に拡大しており、公式サイト、校内連絡板と、いろいろ対処しなくてはいけない状況。
今日は公式サイトに「保健室より」というページを新設して、登校許可書のダウンロードができるようにさせていただきました。
もっと早く設置するべきだったと涙ながらに反省する管理人でございます。

それにしても落ち着かない毎日……。
今日はとうとう中学で学年閉鎖。
そろそろ学校閉鎖か……、と思ったらシルバーウィークが始まろうとしている。
この連休で果たして下火になってくれるか……?

しかし……。
それにしても君たち、元気だねぇ。
「うちの学年はウィルス寄ってこないのよねー」
とつまらなそうに(?)つぶやくのは高校3年生。
他の学年はそれぞれ何名もの患者を出しているのに、高校3年生だけはインフルエンザの欠席者、本日現在で相変わらず0(ゼロ!)である。
なんで?

もっとも高3はクラブから引退しているので、縦の繋がりが他学年ほど密でないという環境が、こうした良い状況を生んでいるのかもしれない。
とは言え、一人も罹っていないというのは、何かすごいな。
不思議な、特殊な能力が備わっていたりして。
「○○は風邪ひかないって言うからねー」
などと自虐ネタを披露しているが、受験を控えた高3生が「○○」では困るのだよ。
「先生もひきそうにないねー」
って、それは私にケンカ売っとるのかい!

なんか高3生、今は元気でいいのだけれど、1月ごろの受験本番の時期にドーっとみんなして罹患するんじゃないだろうね?
高校生にワクチンが回ってくるのはそんなに早くなさそうだし。

「大丈夫、心配しなくてもどうせ今年中にはみんなインフっちゃうから。今年中に免疫できちゃうから」
「はははー、そうだね」
などと笑ってみたが、そんなに拡大しちゃうと治療なんて出来なくなっちゃうんじゃないか。
やっぱ怖いっす。

何はともあれ、健康第一、共立第二、である。

2009年9月10日 (木)

BGM

今日・明日と二日間は学校全体での白亜祭準備。
特に今日は机や椅子の大移動、パネルの移動という肉体労働の一日。
お疲れ様です。

広報担当ということで、私は例年学校紹介の部屋を作る大変な一日のはずなのだけれど、今回は……やることがない。
というのも今回の白亜祭、新型インフルエンザの影響で、一般のお客さんには来校をご遠慮願うという決定が下されたため。
受験生やその保護者の方も来ていただけない……。
学校紹介の部屋は必要なくなってしまったのであったぁ(ほんのちょっと、設置したけど)。

生徒にとっても、本当に残念な事態。
友だちなど呼ぶつもりでいた生徒はショックでのたうち回ったとか回らなかったとか……。
それでも生徒の保護者の皆さんは来てくれるはず。
気持ちを入れ替えて、頑張ってほしい。

……ということで、頑張ってるなぁ。
図書室の横で。
たいそうにぎやかに。

実は図書室の横にはちょっとした駐車スペースがあって、荷物の上げ下ろしができるプラットホームのような場所がある。
ここはダンスやら演劇やら、いろいろな練習スペースになる。
コンセントも近くにあるので、音楽ガンガン流せたりもするし。

文化祭の前ともなると、当然のことながらいろいろ練習しに生徒がやってくる。
まぁ練習自体はいいことなのだけれど、一応図書室の横だしね、あんまりうるさくされると困っちゃうのだ。
図書室のBGMとしては問題大ありである。
とはいえ、この時期は仕方ないか、と寛大な司書教諭は笑って(表面上は)許しているのだが。

今日は○○部が発声練習していたなぁ、あえいうえおあお~。
うーん、元気だ……。
昨日は音楽バリバリかけて、たぶん有志団体だと思うけど踊りまくっていたなぁ。
キャーキャー叫びながら……。

いや、まだ今年はいい方か?
いつぞや、昔(70~80年代)のロックを延々と流していた時があったな。
あれはすごかった。
ディープ・パープルとか、クイーンとか。
(実は世代的にけっこう好きなもので、ちょっと嬉しかったりする)
ディープ・パープルがBGMの図書室というのは……有り得ないな、どう考えても。
最近で言えば、ディープ・パープルはタマホームのCMで復権しているけど(木村拓哉も出ている)。

いやいや、そんなことはどうでもいい。
やはりあれを大音量で流されるとさすがに問題だ、一言言わねばなるまい。

皆さん、音はもうちょっと小さめに(私には聞こえる、程度に)……。

2009年9月 7日 (月)

そうきたか?

二学期が始まって一週間、図書室の様子も落ち着いてきた。
先日記した通り、図書室も環境改善が図られ、生徒の皆さんにも大変ご好評をいただいている、と書きたいところだが、中には許せん反応を見せる者もいる。

「先生、本の場所移動したぁ?」
「うん、いっぱいになっちゃって見づらいんで、少し広げたんだ」
「えー、何でぇ!」
「……?」
「せっかく本の位置覚えていたのに、わからなくなっちゃったじゃない!」

げー、……そうきたか!?
確かに常連の中にはどの本がどこにあるか覚えてしまっている生徒もいるだろうから、移動してしまうと分からなくなって困る、という気持ちはわかるが……。
私自身も、確かにちょっと困っているぐらいだし。
しかし、良かれと思ってやったことを否定されるほど腹立たしいことはない。
こちとら老骨にむち打ち(という表現は自虐的ではあるが)、夏休み中ひーこら言いながら整理したのである。

さらに、その生徒曰く
「まーったく、余計なことを!」

そこまで言うか、おのれはぁ!
許せん!

「まぁまぁ、冗談で言っているんですよ、先生、そう興奮しないで」と他の生徒が慰めてくれるが、はっきり言っておこう、私にはそんな冗談は通じないのだ(生き方は冗談みたいなもんだが)!
「まぁまぁ、そのうち新しい並びにも慣れるでしょうから……」

分かった。
慰めてくれてありがとう。
だが、もう一言だけ言わせてくれ。

「文句言うな、早く慣れろ!」

2009年9月 1日 (火)

2学期始め!

2学期が始まったと思ったら早速クレームである。

先日(7/18)書いた、推薦が早くも決まりそうなあの生徒がやってきてプリプリ怒っている。
そこではこんな風に記した。
「きっと彼女はグァムあたりで遊びほうけ、香港あたりでショッピング三昧、ロイヤルホストあたりで食い放題するに違いない」
……それに対して、プリプリなのである。

「先生、私はグァムなんか行っていません!」
と、本人は言っている。

「遊びほうけてなんていません、ショッピング三昧なんてしていません!!」
と、本人は言っている。

「勉強合宿にも行ったりして、ずっと勉強していました!!!」
と、本人は言っている。

まぁ、本人はそう言っております。

先生、ちゃんとブログで訂正しておいてください!
と言われたので、一応記しておくわけである。

まぁホントのところを言わせてもらうなら、一度しかない高三の夏休み、少しくらい遊んだっていいんじゃない、と思ってましたけど。
少しくらいは。

……ところで君、なんかちょっと日焼けしているような……?

2学期も元気で!

2009年8月29日 (土)

夏休みももうすぐ終わり

先生、ちゃんと仕事してるんですか?

生徒から絶対言われるだろうとびくびくしていたが、やっぱり言われちまった。
久しく更新していなかったので、そういう言われ方になったのだろうが、ひとつ言っておきたいことがある。

ブログの更新だけが私の仕事、ではない(はず)!!

「まったり図書室」を始めたところ、更新してないと私が仕事をさぼっていると決めつける生徒が多く見られるようになった。
大間違いである。
私の仕事のメインはシショキョーユにある。
ブログは空いた時間でお茶でもすすりながら書くものなのである。
更新がないからといって仕事をしていないと非難されるのは心外なのであるのである!

もっとも夏休み中は、この場で糾弾すべき生徒の悪行、もとい、褒め称えるべき生徒の善行を目にする機会もあまりないので書けないというのが実情ではあるが。

事実、仕事熱心な司書教諭であるところの私は、夏休み中もあたふたとして、ではなく、てきぱきと図書室の環境整備に奔走していたのである(誇張アリ)。

生徒諸君は夏休み明けに気づくであろう。
「あー、本棚が広がって見やすくなってる!(※注1)」
「あー、ボロだったブラインドが全部新しくなってる!(※注2)」
「あー、ノロマだった検索用パソコンが早くなって、しかも1台増えてる!(※注3)」

どうだぁー!
仕事してたぞ!
はっはははは……。
(大人気ないなぁ……)

(※注1)
すいません、実はまだ本の移動の途中です。
大量の本の重みは私の腰をおりゃおりゃと痛めつけており、2学期初日には間に合わないかなぁ、と……。

(※注2)
ひどい状態なので交換できないか担当者に相談したところ、「いつも仕事熱心な司書教諭のお願いとあっては断れませんね」と言われ、すぐに取り替えていただいた。

というのは大嘘で、
「すいませーん、ブラインドがちょっと-、壊れたり、汚れたり、らじばんだり……。どうにかしてくださーい(泣)……、お願いします……」
「あー、うるさい! 何度も何度もうっとうしい、仕方ないからそのうちやっとくわ」
といった感じで、泣き落としが功を奏した……ような気がする。

(※注3)
情報機器の担当者に、検索用パソコンが古く、遅くて仕方ないのでどうにかならないか、また、もう1台増やせないか相談したところ、「いつもお世話になっているのだから、それくらいは当然だ」と言われ、すぐに手配していただいた。

というのも大嘘で、
「検索用パソコン、古くてアホでどうにもならないんですぅ……。どうにかなりませんかねぇ。お願いしますよー(泣)」
「仕方ないな-、かわいそうだから、新品じゃないけど二台ほどもう少し使えそうなヤツ回しておいてあげるよ、はぁー」
と、こちらも泣き落としということのようで……。

まぁ、途中経過はともかく、結果良ければすべて良し(結果オーライ、とも言う)。
誠意ある交渉で環境向上を成し遂げたぞ。
政治家よ、見習えー!!
(あしたは衆議院選挙……)

皆さん、2学期も読書に勤しみましょう!

2009年7月22日 (水)

日食でしたが……。

夏休み中である。
とはいえ、サマーゼミ期間中ということもあり、ほとんど通常の授業日のように多くの生徒が登校している。
図書室で貸し出しもするので私も出校。

さて、最近一番の話題は何と言っても日食。
とは言え、例の日食グラスも買いそびれ、写真撮影の準備もせず、何気なく今日を迎えてしまう。
こりゃ何もできんなぁ、と諦めていたが、そういうグータラ人間にとっては好都合のお天気具合が後押ししてくれて、どうにか観察できてしまった。
分厚い雲が空を覆い(肉眼で太陽が見られるくらいに)、グータラ人間をアシスト。
貸出開始時間まで少し間があるので外に出てみると、おー、しっかり太陽の欠け具合が見てとれるではないか!

で、こりゃ撮影もできそうだ、と慌ててカメラを持ち出す。
本来太陽を撮る場合は、強すぎる光を抑えるための減光フィルターを用意する必要があるわけだが、雲が天然のフィルターになってくれるので撮影可能かと。
で、どうにか日食がわかる程度には撮れました。
とりあえず「ひびコレ!」に1枚載せておいたので、ぜひご覧あれ!

まったく予期していなかった収穫でちょいとウキウキしていたので、図書室に来た常連に訊いてみた。
「日食よかったなぁ、見たかー?」

生徒はキッと怖~い目でこちらをにらんで一言。
「ゼミの授業中です!!」

……失礼しました。浮かれておりました。
せめて写真でお楽しみください。

2009年7月18日 (土)

これでいいのか大学入試!

さて、今日をもって1学期が終了、夏休み突入である。
課題を提出していないと言って青ざめる諸君も一部おられるようだが、だいたいにおいて皆楽しそうだ。
図書室でも夏休みに向けて大量に本を借りていく生徒が目立つぞ。

それにしても、楽しそうにはしゃいでいる君、君は高3、受験生ではないのか?
受験生に夏休みなどにゃいのではにゃいか?

「推薦、とれるから、もうOK~」などとへらへらしておる。

1学期の定期考査も終了し、外部大学の指定校推薦狙いの受験生はだいたいの状況が見えてきている。
特にある程度成績の良い生徒は、他の生徒の動向から、自分が望んでいる推薦をとれるかどうか、だいたい分かってしまう。
あの子は一般受験だし、あの子は他の推薦狙いだし……、という感じで、ライバルがその大学を狙っていなければほぼ内定という感じだ。

しかしまだ1学期だぞ。
そんなに簡単に大学が見えてしまっていいのか?
何か釈然としないものを感じる。

「だって1年の時から真面目にコツコツやってきたんだからー、いいじゃない!」
そう言われれば確かにそうだ、分からないではない。
でも何かねー。

個人的な話、しかも随分昔の話で恐縮だが、私は一般受験組。
私の高校には、私の志望する大学からの指定校推薦は来てなかった。
それでも2月、3月まで必死に勉強、一般入試でどうにか合格できたのだが、なんとその翌年から指定校推薦が来るようになった。
ひえぇぇ……(嘆きの声)。
しかも、その指定校推薦を使って翌年入学してきたのは、よりによってバスケット部の後輩……。
(今となっては信じられないかもしれないが、中高はバスケット少年だった)
そして偉大なる先輩の後を追って、私の所属していたバスケットボールサークルにまで入ってきおった。
「分かっているだろうが、お前が入学できたのはこの偉大な先輩が実績を作ったおかげだからな(?)」 などと卒業するまでネチネチ言い続けたのは言うまでもない。
まぁ、あの頃は若かった、今の私はそんな意地の悪い男ではない(という気がする)。

というわけで、そういうトラウマ(?)もあるのだが、教師たるもの、推薦だろうが何だろうが生徒の希望が叶うことを喜ばなければいけない。
そう、生徒の喜ぶ顔こそ教師の生きがいなのである!

「さーて、何してあそぼーかなー!」

……やはり釈然としない……。
きっと彼女はグァムあたりで遊びほうけ、香港あたりでショッピング三昧、ロイヤルホストあたりで食い放題するに違いない。
サイゼリヤではないぞ、ロイヤルホストだぞ。
許せん!
校長、あいつはけっこう悪いことしてまっせ、推薦しない方が賢明ですよ、などと無いこと無いこといろいろ告げ口してやろうか……。

教師の風上に置けない、意地の悪い男がここにいる。

2009年7月13日 (月)

返却願います

「先生、しばらく更新してないでしょ」

またチェックされてしまった。
一週間くらいいいじゃないか、それなりに忙しかったのだ。
先週末にはオープンキャンパスもあったし。
しかし、そんなことはお構いなし。
ビシビシ言いたいことを言ってくる。
定期考査も終わって、もう彼女たちには怖いものなどないのである。
テストが返ってきてヤケクソになっている、かもしれないが。

さて、学期末ということで、長期延滞者への督促を行っている。
延滞している生徒には、「早く返してねー」という優しい督促状を図書委員を通じて渡している。
それでもなかなか返却しない生徒が出てくる。
そういう場合は仕方ない、担任の先生を通じて指導してもらうことになる。
しかしそれでも返さない不届き者がポロポロ出てくる。
全く困ったものだ……、と愚痴も口をついて出てくる。

愚痴を聞いていた生徒曰く、
「先生、直接電話でもかけたら、『わかってんだろうなー、ふざけんなよー』とか」
「家まで行って、ドアに貼り紙してきたらどうですかね、『早く返せ! ただじゃ済まねーぞ』とか」
君たち、テレビの見すぎ。
タチの悪いサラ金の取立てだな。
まぁでも、あまりにも返さないと確かにそういう気にもなってくるわな。

ちょっと強面(こわもて)の、というのは失礼なので、ちょっと目つきの悪い、もとい、目つきの鋭い生徒を呼んで、ちょっとシメてきてくれ、と言ってみる。
「へい、合点承知」
本の装丁用のカッターに手を伸ばそうとする。
待て、待て、早まるなー。

などということを書くと、また本気にされてしまうので言っておくが、冗談だからね。
たぶん。

延滞している諸君、早めの返却をぜひ!

2009年7月 6日 (月)

宇宙制服

ただ今、定期考査の真っ最中。
夏休みに向けての最後の関門、である。
中学は7月7日まで、高校は8日まで。
試験が終わると七夕も終わる、という感じ。

七夕の笹飾りについては、公式サイトのNEWSでもすでに報告済みだ。
毎年ホールに設置された葉竹に生徒たちがいろいろな願い事を記した短冊を飾っている。
で、毎年笑わせてくれる(笑っちゃ失礼だとは思うのだけれど)。
これはレポートしないとな、と思い、数年前から目に付いた短冊を紹介させてもらっている。
それにしても、短冊が年々多くなっているような気がするな。
いいことなのか?
いずれにせよ、今年もなかなか楽しかった。
詳しくはNEWSの方に紹介してあるので、そちらをご覧あれ。

ところで、個人的に気に入った短冊は「たなぼた」と「現状維持」
■「たなぼた」―私も大好きである。
■「現状維持」―今がとても幸せということだろうから、これは最高ですね。

司書教諭としては読書ネタ、じゃなくて読書系願い事が見たかったところだけど、残念ながら今年は発見できず。
以前「一日一善、一日一冊」というのがあって、いいねぇと思ったんだけど。
ただ、よく考えてみるとこれって「願い事」なんだろうか、とちょっと疑問。
こりゃ「目標」だよなぁ。

さて、今日になって、その公式サイトについて生徒からミスを指摘されてしまった。
「先生、NEWSにあった『ウチュウセイフク』って何ですか?」
うん? そりゃ世界征服、宇宙征服っていう壮大な願い事のことだろう?
「だって、『宇宙制服』になってましたよ」
あら。
まずい、変換ミスだ、よりによってイヤーな生徒に見つかっちまった。
しかも、よりによってイヤーなミスの仕方だ。

「よっぽど『制服』が好きなんですねー」
「ヤダァー」
「そういう趣味なんだー」

やっぱりそう来たか。
ステレオタイプの反応しよって。
そんなの当たり前だろう、と開き直って逃げる。

いやぁ、参った参った、と同僚の先生にそのミスの話をすると、どうもその先生もすでに気づいていたみたい。
「でもミスじゃなくって、本当に『宇宙制服』っていう願い事なのかと思った」とおっしゃる。
そういう解釈はアリか?
「宇宙制服」とはどのような制服か?
ついちょっと想像してしまう。
いかん、趣味になってしまいそうだ。

(NEWSの方はすでに訂正済みです)

2009年7月 1日 (水)

へにょへにょ本

定期考査が近づいてきて、図書室の様子もちょっと落ち着いてきた。
放課後、自習する生徒はどっと増えたけど。
学校には自習室もあるのだが、図書室でも勉強熱心な生徒が励んでいる。
感心、感心。

さて、何を隠そう、本は紙で出来ている。
したがって水には弱い、とっても。
だが、うかつにも貸し出した本を水と仲良しにして、とんでもない状態にしてしまう生徒が毎年必ず何人か出てくる。
今日も今日とて、ひどいダメージを受けている返却本を発見。
ほとんど全部、へにょへにょ状態である。
おいおい、こんなになっちゃたのなら、ただ返さずに何か言ってけよー。

20090701

ちょうど梅雨の時季でもあるが、通学カバンに本を入れておいて、雨がカバンに浸入、本がふやけてしまう、というパターンが一番多いようだ。
まぁ不可抗力ということもあるだろうから、一言「すみませーん」とでも言ってくれれば笑って応えてあげるのだが、何も言わずぽいっと返されるとハラもたつわい。

「まぁまぁ、そう怒らなくても」
「コーヒーこぼされるよりはマシでしょ?」
「しょう油こぼされるよりはマシでしょ?」

常連の君たち、それは私を慰めているのかい?
だが「濡らす」ことを前提に比べられても、なるほど、とは頷けんわ。

そう言えば去年、いまだかつてないほどにふやけた(本の厚さが倍以上になっていた)本を返しに来た生徒がいた。
驚いて「どうしたの?」と訊いてみた。
「落としちゃったんですよー」
「どこに?」
「いやいやいや……」
「いやいやいや、じゃなくて、どこ?」
「あの……お風呂に……」

……まぁねぇ、お風呂で本を読むのが好きな人もいるんだろうけど、借りた本を風呂に持ち込むってのはねー。
仕方なく濡れてしまったというのとは、ちょっとわけが違うよなぁ。

「まぁ、同じただの水ですし、突然の大雨で濡れてしまったとでも思えば、諦めもつきますよねー」
そうだねー、って、自分で言ってんじゃないよ!!

皆さん、本を傷めてしまった場合は、叱らないから(特別な場合を除いては)ちゃんと報告してくださいねー。