明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
今年も共立第二で見られるたくさんの自然を紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
また、昨年からは理科のTwitter「共立第二の自然」も始めましたので、ぜひ御覧ください。
2018年12月10日
12月に入り、2学期もあとわずかになりました。
生徒たちは近づく冬休みとクリスマス、お正月に向けて気分は上々だと思います。
でも、草花はちょっと一休みの状態に入ってきました。
今は花や緑が少ない季節です。
2,3か月後から始まる、にぎやかな姿に変身するための大切な休憩期間といったところでしょうか。
サザンカ
この時期に華やかに咲く数少ない花のひとつです。
この花が咲くと、生徒たちは焼き芋の授業をやりたがります。
冬の味覚「落ち葉の燃焼実験」です。
ミカン
見た目ではミカンに見えませんが、これはミカンです。
生徒には食べていいよと言ってありますが、誰も欲しがりません。
今度食べてみようと思います。
ハキダメギク
初夏から咲き始めていますが、12月になってもまだ元気に咲いています。
誰にも注目されず、このような名前もつけられてしまい、かわいそうな花です。
四つ葉のクローバー
中庭ではたくさんの四つ葉が見つかります。
中庭は幸せがいっぱいです。
2018年11月29日
今年は日照時間が少ないようで、紅葉の色づきが今ひとつです。
教室の窓から見える景色も例年よりやや寂しい感じがします。
グランドわきのトウカエデは紅色になる前に散り始めています。
自然は毎年同じではなく、その時のいろいろな条件で変わっていくものなのですね。
ヘクソカズラの実
別名「早乙女草」と言われるように、かわいらしい花を咲かせますが、
植物自体のにおいはとても臭く、このような名前をつけられてしまうのも仕方がないのかもしれません。
枯れて実だけになってもその臭いはまだまだ残っています。
クサカゲロウの幼虫
小さな動くごみを発見すると、それはクサカゲロウの幼虫でした。
このような小さなからだでは重くて大変でしょうが、身を守るためには仕方ないのでしょうね。
カタバミ
春にはたくさんの花が咲きますが、寒くなってもまだまだ頑張って咲いているようです。
草花が作り出す自然界の色が少なくなってきたこの時期に、黄色い色は地面の上を引き立ててくれます。
ケヤキの落ち葉
1本の木から落ちてくる落ち葉は何枚になるのでしょうか。
この膨大な量を見ると、木が持つエネルギーの大きさを感じます。
チカラシバ
ブラシのような穂をつけたこの草を引き抜くことはできません。
地面にしっかりと根を張っているようです。
名前もそこからついたようです。
2018年11月5日
秋本番となりました。
学校ではカキやサクラなどの葉が色づき、紅葉シーズンの1ページがスタートしています。
これからは木々だけでなく、草紅葉も楽しめるます。
気持ちが穏やかになる季節の到来です。
ノコンギク
野菊の一つで、今の時期には植込みのあちらこちらから顔を出して咲いています。
秋はキク科の花がきれいですね。
センニンソウ
花が終わってこの時期になると、果実から長い毛が出て、まるで仙人のひげのように見えます。
そこから名前がついたかどうかは疑問視されていますが、不思議な姿をした植物です。
クヌギのドングリ
ドングリにもいろいろな種類がありますが、丸くてイガイガの帽子をかぶったこのドングリはかわいいですね。
シキミの実
中華料理に使う八角(トウシキミの実)に似ていますが、この実には毒があります。
4月に咲いていた白い花も数か月後にはこのような姿になってしまうのです。
フユノハナワラビ
前庭の雑木林の中に入ると、この植物を踏まないで歩くのが難しいぐらい生えています。
花のような部分からは小さな粉のような胞子を飛ばし、子孫を残していきます。
カエデの実
風が吹くとこの実が回転しながら飛んでいき、地面に落ちていきます。
少しでも遠くに種子を運ぶ工夫なのでしょうね。
フジ
春に藤色の花を咲かせてにぎわせてくれたフジも、今は種子をつけています。
種子を見るとマメ科の植物だということがわかりますね。
2018年9月14日
秋の空は澄んでいてとてもきれいです。
青空とさわやかな風の中を歩いていると、心がきれいに洗われたような気分になります。
ストレスが多くせわしい世の中においても、そのような忙しさを忘れてしまうひと時です。
人の心にはやはり自然の力が必要なのだと改めて感じました。
ツマグロヒョウモン
本来は南方系のチョウなのですが、パンジーを食草にするため関東まで広がったといわれています。
メスの前ばねの先は黒くなり、カバマダラという名のからだに毒をもつチョウに擬態していると言われています。
アカボシゴマダラ
このチョウも南方系のチョウです。
人によって持ち込まれたのではないかと言われています。
幼虫の食草が日本の国蝶になっているオオムラサキと同じということで、外来生物として注目されています。
クズ
校内のどこにでもある植物ですが、その花の姿を見つけることはなかなかできません。
クズは秋の七草のひとつとして知られています。
ネコハギ
普通に見られる花と言われていますが、小さい花のためになかなか見つけることができません。
クローバーのような葉をつけて、地面を這うように伸びていきます。
2018年9月7日
9月になってもまだまだ暑い日が続いています。
しかし、夜になると秋の虫たちの大合唱が聞こえるようになり、秋へとページが進んでいることがわかります。
気温に気がとられがちですが、生き物たちが季節の移り変わりを教えてくれます。
ムラサキゴテン
葉も花も紫色です。名前の通り紫一色です。
センニンソウ
道路わきのツツジなどの植え込みの中から顔を出し、きれいな花を咲かせているのをよく見ます。
しかし、学校では早くからの草取りによって、花が咲くまで見られないことが多いです。
今年は人気のない端っこで咲いていました。
キツネノマゴ
どこにでも咲く花なのですが、小さく目立たないことから、ほとんど注目されません。
立ち止まってじっくり見てみると、きれいな花を咲かせていることがわかります。
アキノノゲシ
夏に葉が生い茂った緑の中で、淡い黄色の花はとてもきれいに見えます。
春に咲くよりも秋に咲いたほうが良いと思われる花のひとつです。
2018年8月22日
今年の夏は猛暑続きで、本来ならばストレス解消となるはずの自然観察が苦痛に感じられました。
天気の急変による土砂降りの雨や、例年と違った台風などの異常気象も続きました。
せっかく楽しみにしていた夏休みの予定もくるってしまった方も多いのではないでしょうか。
しかし、何万年もの時をかけて現在の姿になった生き物たちは、そのような異常気象の中でも元気いっぱいです。
長かった夏休みのそろそろ終わりに近づいています。2学期も生き物たちに負けずに元気に頑張っていきましょう。
コミカンソウ
ミカンのような小さな実をつけた姿には愛らしさを感じます。
夏の終わりごろになるとこの植物の最盛期です。
タカサゴユリ
1920年代に日本に入ってきたと考えられ、その美しさから各地で栽培されました。
発芽から開花までの期間がユリとしてはたいへん短く、また繁殖力も旺盛なため、野生化したものが自然界に影響しないか心配される植物のひとつです。
ドウダンツツジの実
春に咲く花には注目しますが、この時期の実を見る人は少ないようです。
中庭でひっそりとその姿を見せてくれています。
セミの穴
5年ほど土の中で生活をして、やっと地上に出てきたのでしょう。
今年の夏もたくさんのセミたちが合唱してくれました。