2009年10月13日 (火)

お土産ばんざい

朝から職員室は大騒ぎ。
あちらこちらでインフルエンザの欠席連絡の電話がひっきりなし。
おいおい、これはまずいんじゃないか、と心配していたら案の定、学校閉鎖に!
まぁこれじゃぁ仕方ないな、というほどの状況ではあった……。

で、先生たちは皆頭を抱えて悶絶しておる。
来週からはもう定期考査なのに、授業ができない、試験範囲が終わらない。
早々と試験問題を作成した先生も作り直さないといけない。
あぁ無情。
まぁでも、どうにかするしかないんだけど。

それはそうと前回の記事を読んだのか、修学旅行のお土産を持ってくる生徒が今更ながらにぞろぞろ出てきたぞ。
かもめの玉子やら、リンゴせんべいやら……。
いかにも余ったからあげちゃおうか、という感じではあるが、まぁ良い。
ありがたくいただいておこう。

ただし言っておくが、こんなことで私の態度が変わるということはないぞ。
そんなことで態度が変わるようでは聖職者は務まらんのだ。

万が一、お土産生徒が本来の貸し出し時間以外に借りに来た時私が特別に貸してやったとしても、それはエコヒイキではない、おそらく天気が良かったせいである。

万が一、お土産生徒が図書室で何かそそうをしたとして私が寛大に許したとしても、それはエコヒイキではない、おそらく昼に飲んだお茶が美味かったせいである。

くれぐれも誤解のないように。

そしてインフルエンザ罹患者の方々、お大事に!

2009年10月 5日 (月)

今日もため息

中学2年生が修学旅行から帰ってきて、久しぶりに図書室にもやってきた。
少しは旅行疲れしろ! と言いたいぐらい相変わらず元気でうるさい。
いつもお世話になっている司書教諭に何かお土産はないのか、と訊くと、全員「ない」と即答する。
「『かもめの玉子』だって高いんだからね!」などと怒ったりする。

君たちは甘い!
社会勉強の一環として言っておくが、世間には、その何気ないお菓子一個であからさまに態度を軟化させる人間がたくさんいるのだ。
誰とは言わない。
誰とは言わないが、君たちの近くにもきっといる!
ちなみに「かもめの玉子」、私は好きだ。

まぁいい。
それより君、サッカー部で図書委員の中2の君。
君には図書委員として致命的な欠点がある。
声、でかすぎ。
なんでカウンターに座って喋る声が図書室中に響き渡っとるんだ。
ここをサッカーコートと間違えているんじゃないのか。
あんまりうるさいから中1の子が怖がってカウンターの前で怯えているじゃないか!
ブログに私のことを書いてくれと自分で言うから書いてやったぞ、だから頼む、図書室では黙ってくれ。

まぁ問題ある中学生は高校生のおねーさんが厳しくしつけてもらいたいものだ、と考えていたら高3がいいタイミングでぞろぞろ入ってきたぞ。
「先生、見て見て」というから何かと思ったら、おにぎりを包んであったアルミホイルを丸めて「勾玉(まがたま)」を作り、いくつかを繋げてネックレスにして首に巻いている。
いいでしょー、とか言って、周りの友だちから「卑弥呼さまー」などと言われていい気になっている。
……やっていることがほとんど中学生(と言うか小学生?)のレベルだ。
中学生の「しつけ」は……困難だな。

今日もため息の図書室であった。

2009年9月28日 (月)

どこに返した?

休み明けには、インフルの状況がどうなっているか特に気になる今日この頃。
今日は学校全体を見るとかなり落ち着いたなぁという印象なのだが、3人のインフル欠席が見られるクラスが1クラスだけあって、大事をとって学級閉鎖に。
というのも、これが修学旅行を間近に控えた中学2年生のクラスなのだぁ。
大丈夫か、もうちょいだぞ、がんばれ!

もっとも、がんばれと言われたってどうすりゃいいのかよくわからんだろうけど。
できればみんな揃って行ってほしいものですね。

さて、それでもやはり今日は休み明け、一般的に図書室の賑わう日。
今日も今日とてお客が多かったな。
昼休みが終わった後、しばらくぼーっと呆けてしまったわい。
さてそんな中、衝撃の告白が……。

よく見かける生徒が一人、カウンターに貸出の手続きに来る。
で、生徒の情報をパソコンで呼び出すと、延滞になっている図書があるという表示が出る。
その図書について尋ねてみると、あーそれはもう返しましたぁ、と答える。
「そっかぁ、どこに返したの?」
訊いてみると、その生徒は答えて曰く、
「えー、もうずっと前に、ブック・オフに……」

―― ん?
ブック・オフ?

おいおい、ブック・オフに返しちゃいかんだろー!
だいたいそれは「返した」とは言わんぞ、「売っちまったー」と言うんだろー!
しかもそれを堂々と司書教諭に言うかぁー!
いくらで売れたんだー(売れるわけないけど)!
許せん!

などと怒りまくろうと思ったけど、どうもちょっと違うみたい。
ウチは図書の返却がしやすいように、玄関ホールに返却用のブック・ポストが設置されている。
どうも「ブック・オフ」ではなく、この「ブック・ポスト」と言い間違えたみたい。
いやいや、ブック・オフじゃなくてよかったぁ。
言っておくが、図書室の本はシールも貼ってあるし装丁もしてあるので、売れんからな。

返却は図書室か返却ブックポストまでどうぞ。

2009年9月24日 (木)

かじられました

シルバーウィークも終わり、みんな元気に登校しました、と書きたいところだが、やはりそうもいかないみたい。
新型インフルエンザで休んでいた生徒はだいぶ回復した様子。
それでもまた新たな罹患者も出て相変わらず欠席は多い。
とりあえず今日は学級閉鎖などはなかったけれども、また次のピークがすぐそこに近づいているような……。
悩ましい日々である。

とは言っても、元気な者はやっぱり元気。
休み明けなので、図書室もお客が多い。
で、お得意様の生徒がひとり、カウンターに返却しに来て「すいませーん!」と突然謝る。
どうしたの、と訊いてみると、「犬が……」とか「犬に……」とか言っている。
犬?

と、返却された本を見ると、あらまぁ、端がぼろぼろ。
犬にかじられてしまったとのこと。
思わず笑ってしまった。

20090924a

いやぁ、本を傷めたいろいろな理由(言い訳?)に接してきたけれども、犬にかじられたというのは初めてじゃないかなぁー。

しかし、ふと気づいた。
先日似たような状態の本が返されていたぞ、何したんだ、これは、と不思議に思ったのだ。
その本のことは覚えていたので、早速確認してみる。

20090924b

ほらぁー!
やっぱり同じようなぼろぼろ感ではございませんか!
借りていた生徒は何も言わなかったけど、なるほどそういうことだったか。
しかもこの本、柴犬が主人公の「幼獣マメシバ」じゃないか!
話ができすぎてるぞ、犬!
やってくれたな、犬!

とは言うものの、個人的に犬は大好きである。
憎むに憎めない。
罪を憎んで犬を憎まず。

飼い主さん、どうぞお気をつけください。

2009年9月18日 (金)

インフらない一部の生徒

白亜祭が無事終了して、やっと落ち着いた日常が送れる……と思ったら大間違い。
新型インフルエンザの勢力は日に日に拡大しており、公式サイト、校内連絡板と、いろいろ対処しなくてはいけない状況。
今日は公式サイトに「保健室より」というページを新設して、登校許可書のダウンロードができるようにさせていただきました。
もっと早く設置するべきだったと涙ながらに反省する管理人でございます。

それにしても落ち着かない毎日……。
今日はとうとう中学で学年閉鎖。
そろそろ学校閉鎖か……、と思ったらシルバーウィークが始まろうとしている。
この連休で果たして下火になってくれるか……?

しかし……。
それにしても君たち、元気だねぇ。
「うちの学年はウィルス寄ってこないのよねー」
とつまらなそうに(?)つぶやくのは高校3年生。
他の学年はそれぞれ何名もの患者を出しているのに、高校3年生だけはインフルエンザの欠席者、本日現在で相変わらず0(ゼロ!)である。
なんで?

もっとも高3はクラブから引退しているので、縦の繋がりが他学年ほど密でないという環境が、こうした良い状況を生んでいるのかもしれない。
とは言え、一人も罹っていないというのは、何かすごいな。
不思議な、特殊な能力が備わっていたりして。
「○○は風邪ひかないって言うからねー」
などと自虐ネタを披露しているが、受験を控えた高3生が「○○」では困るのだよ。
「先生もひきそうにないねー」
って、それは私にケンカ売っとるのかい!

なんか高3生、今は元気でいいのだけれど、1月ごろの受験本番の時期にドーっとみんなして罹患するんじゃないだろうね?
高校生にワクチンが回ってくるのはそんなに早くなさそうだし。

「大丈夫、心配しなくてもどうせ今年中にはみんなインフっちゃうから。今年中に免疫できちゃうから」
「はははー、そうだね」
などと笑ってみたが、そんなに拡大しちゃうと治療なんて出来なくなっちゃうんじゃないか。
やっぱ怖いっす。

何はともあれ、健康第一、共立第二、である。

2009年9月10日 (木)

BGM

今日・明日と二日間は学校全体での白亜祭準備。
特に今日は机や椅子の大移動、パネルの移動という肉体労働の一日。
お疲れ様です。

広報担当ということで、私は例年学校紹介の部屋を作る大変な一日のはずなのだけれど、今回は……やることがない。
というのも今回の白亜祭、新型インフルエンザの影響で、一般のお客さんには来校をご遠慮願うという決定が下されたため。
受験生やその保護者の方も来ていただけない……。
学校紹介の部屋は必要なくなってしまったのであったぁ(ほんのちょっと、設置したけど)。

生徒にとっても、本当に残念な事態。
友だちなど呼ぶつもりでいた生徒はショックでのたうち回ったとか回らなかったとか……。
それでも生徒の保護者の皆さんは来てくれるはず。
気持ちを入れ替えて、頑張ってほしい。

……ということで、頑張ってるなぁ。
図書室の横で。
たいそうにぎやかに。

実は図書室の横にはちょっとした駐車スペースがあって、荷物の上げ下ろしができるプラットホームのような場所がある。
ここはダンスやら演劇やら、いろいろな練習スペースになる。
コンセントも近くにあるので、音楽ガンガン流せたりもするし。

文化祭の前ともなると、当然のことながらいろいろ練習しに生徒がやってくる。
まぁ練習自体はいいことなのだけれど、一応図書室の横だしね、あんまりうるさくされると困っちゃうのだ。
図書室のBGMとしては問題大ありである。
とはいえ、この時期は仕方ないか、と寛大な司書教諭は笑って(表面上は)許しているのだが。

今日は○○部が発声練習していたなぁ、あえいうえおあお~。
うーん、元気だ……。
昨日は音楽バリバリかけて、たぶん有志団体だと思うけど踊りまくっていたなぁ。
キャーキャー叫びながら……。

いや、まだ今年はいい方か?
いつぞや、昔(70~80年代)のロックを延々と流していた時があったな。
あれはすごかった。
ディープ・パープルとか、クイーンとか。
(実は世代的にけっこう好きなもので、ちょっと嬉しかったりする)
ディープ・パープルがBGMの図書室というのは……有り得ないな、どう考えても。
最近で言えば、ディープ・パープルはタマホームのCMで復権しているけど(木村拓哉も出ている)。

いやいや、そんなことはどうでもいい。
やはりあれを大音量で流されるとさすがに問題だ、一言言わねばなるまい。

皆さん、音はもうちょっと小さめに(私には聞こえる、程度に)……。

2009年9月 7日 (月)

そうきたか?

二学期が始まって一週間、図書室の様子も落ち着いてきた。
先日記した通り、図書室も環境改善が図られ、生徒の皆さんにも大変ご好評をいただいている、と書きたいところだが、中には許せん反応を見せる者もいる。

「先生、本の場所移動したぁ?」
「うん、いっぱいになっちゃって見づらいんで、少し広げたんだ」
「えー、何でぇ!」
「……?」
「せっかく本の位置覚えていたのに、わからなくなっちゃったじゃない!」

げー、……そうきたか!?
確かに常連の中にはどの本がどこにあるか覚えてしまっている生徒もいるだろうから、移動してしまうと分からなくなって困る、という気持ちはわかるが……。
私自身も、確かにちょっと困っているぐらいだし。
しかし、良かれと思ってやったことを否定されるほど腹立たしいことはない。
こちとら老骨にむち打ち(という表現は自虐的ではあるが)、夏休み中ひーこら言いながら整理したのである。

さらに、その生徒曰く
「まーったく、余計なことを!」

そこまで言うか、おのれはぁ!
許せん!

「まぁまぁ、冗談で言っているんですよ、先生、そう興奮しないで」と他の生徒が慰めてくれるが、はっきり言っておこう、私にはそんな冗談は通じないのだ(生き方は冗談みたいなもんだが)!
「まぁまぁ、そのうち新しい並びにも慣れるでしょうから……」

分かった。
慰めてくれてありがとう。
だが、もう一言だけ言わせてくれ。

「文句言うな、早く慣れろ!」

2009年9月 1日 (火)

2学期始め!

2学期が始まったと思ったら早速クレームである。

先日(7/18)書いた、推薦が早くも決まりそうなあの生徒がやってきてプリプリ怒っている。
そこではこんな風に記した。
「きっと彼女はグァムあたりで遊びほうけ、香港あたりでショッピング三昧、ロイヤルホストあたりで食い放題するに違いない」
……それに対して、プリプリなのである。

「先生、私はグァムなんか行っていません!」
と、本人は言っている。

「遊びほうけてなんていません、ショッピング三昧なんてしていません!!」
と、本人は言っている。

「勉強合宿にも行ったりして、ずっと勉強していました!!!」
と、本人は言っている。

まぁ、本人はそう言っております。

先生、ちゃんとブログで訂正しておいてください!
と言われたので、一応記しておくわけである。

まぁホントのところを言わせてもらうなら、一度しかない高三の夏休み、少しくらい遊んだっていいんじゃない、と思ってましたけど。
少しくらいは。

……ところで君、なんかちょっと日焼けしているような……?

2学期も元気で!

2009年8月29日 (土)

夏休みももうすぐ終わり

先生、ちゃんと仕事してるんですか?

生徒から絶対言われるだろうとびくびくしていたが、やっぱり言われちまった。
久しく更新していなかったので、そういう言われ方になったのだろうが、ひとつ言っておきたいことがある。

ブログの更新だけが私の仕事、ではない(はず)!!

「まったり図書室」を始めたところ、更新してないと私が仕事をさぼっていると決めつける生徒が多く見られるようになった。
大間違いである。
私の仕事のメインはシショキョーユにある。
ブログは空いた時間でお茶でもすすりながら書くものなのである。
更新がないからといって仕事をしていないと非難されるのは心外なのであるのである!

もっとも夏休み中は、この場で糾弾すべき生徒の悪行、もとい、褒め称えるべき生徒の善行を目にする機会もあまりないので書けないというのが実情ではあるが。

事実、仕事熱心な司書教諭であるところの私は、夏休み中もあたふたとして、ではなく、てきぱきと図書室の環境整備に奔走していたのである(誇張アリ)。

生徒諸君は夏休み明けに気づくであろう。
「あー、本棚が広がって見やすくなってる!(※注1)」
「あー、ボロだったブラインドが全部新しくなってる!(※注2)」
「あー、ノロマだった検索用パソコンが早くなって、しかも1台増えてる!(※注3)」

どうだぁー!
仕事してたぞ!
はっはははは……。
(大人気ないなぁ……)

(※注1)
すいません、実はまだ本の移動の途中です。
大量の本の重みは私の腰をおりゃおりゃと痛めつけており、2学期初日には間に合わないかなぁ、と……。

(※注2)
ひどい状態なので交換できないか担当者に相談したところ、「いつも仕事熱心な司書教諭のお願いとあっては断れませんね」と言われ、すぐに取り替えていただいた。

というのは大嘘で、
「すいませーん、ブラインドがちょっと-、壊れたり、汚れたり、らじばんだり……。どうにかしてくださーい(泣)……、お願いします……」
「あー、うるさい! 何度も何度もうっとうしい、仕方ないからそのうちやっとくわ」
といった感じで、泣き落としが功を奏した……ような気がする。

(※注3)
情報機器の担当者に、検索用パソコンが古く、遅くて仕方ないのでどうにかならないか、また、もう1台増やせないか相談したところ、「いつもお世話になっているのだから、それくらいは当然だ」と言われ、すぐに手配していただいた。

というのも大嘘で、
「検索用パソコン、古くてアホでどうにもならないんですぅ……。どうにかなりませんかねぇ。お願いしますよー(泣)」
「仕方ないな-、かわいそうだから、新品じゃないけど二台ほどもう少し使えそうなヤツ回しておいてあげるよ、はぁー」
と、こちらも泣き落としということのようで……。

まぁ、途中経過はともかく、結果良ければすべて良し(結果オーライ、とも言う)。
誠意ある交渉で環境向上を成し遂げたぞ。
政治家よ、見習えー!!
(あしたは衆議院選挙……)

皆さん、2学期も読書に勤しみましょう!

2009年7月22日 (水)

日食でしたが……。

夏休み中である。
とはいえ、サマーゼミ期間中ということもあり、ほとんど通常の授業日のように多くの生徒が登校している。
図書室で貸し出しもするので私も出校。

さて、最近一番の話題は何と言っても日食。
とは言え、例の日食グラスも買いそびれ、写真撮影の準備もせず、何気なく今日を迎えてしまう。
こりゃ何もできんなぁ、と諦めていたが、そういうグータラ人間にとっては好都合のお天気具合が後押ししてくれて、どうにか観察できてしまった。
分厚い雲が空を覆い(肉眼で太陽が見られるくらいに)、グータラ人間をアシスト。
貸出開始時間まで少し間があるので外に出てみると、おー、しっかり太陽の欠け具合が見てとれるではないか!

で、こりゃ撮影もできそうだ、と慌ててカメラを持ち出す。
本来太陽を撮る場合は、強すぎる光を抑えるための減光フィルターを用意する必要があるわけだが、雲が天然のフィルターになってくれるので撮影可能かと。
で、どうにか日食がわかる程度には撮れました。
とりあえず「ひびコレ!」に1枚載せておいたので、ぜひご覧あれ!

まったく予期していなかった収穫でちょいとウキウキしていたので、図書室に来た常連に訊いてみた。
「日食よかったなぁ、見たかー?」

生徒はキッと怖~い目でこちらをにらんで一言。
「ゼミの授業中です!!」

……失礼しました。浮かれておりました。
せめて写真でお楽しみください。