2016年2月 2日 (火)

中学2年生 質量保存の法則②

今日は3学期始めに行った実験、2学期末の続きの実験を紹介しますhappy01

 

カップに入れた炭酸水素ナトリウムの粉末と塩酸を混ぜ合わせる前と後を比較します。

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続いて、同様の実験をペットボトルを用いて行います。

このときのポイントは、しっかりとフタを閉めることができるということですflair

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結果はいかがでしたか?

炭酸水素ナトリウムと塩酸を混ぜ合わせると、生成物の一つとして二酸化炭素が発生します。

この気体が空気中に逃げてしまうか、容器内にとどまることができるかという違いで、質量変化の有無が生じます。

以上で質量保存の法則の学習は終了です。

 

昨日からの中学入試のため、生徒たちは自宅学習となっています。

この期間を利用して、しっかりと復習してほしいですねwink

2016年1月21日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (79)

2016年1月21日

昨年から暖かい日が続いていましたが、1月中旬になってやっと冬らしくなってきました。

しかし、冬の訪れを感じたと思ったら、前庭の梅が例年よりの2~3週間早く開花してしまいました。

生き物たちはもう春に変わってきているんですね。

今学校では、冬と春の両方を感じることができます。

 

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オオイヌノフグリ

早春の花の代表であるこの花がもう咲き誇っています。

太陽が当たる午前中にたくさんの花をつけますが、花は1日で枯れてしまいます。

 

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えさ探し

何の動物かわかりませんが、雑木林のあちらこちらで動物が掘った穴が見つかります。

この時期はまだ食べ物が少ないので、生きるために必死なのでしょうね。

学校周辺には野生動物がたくさんいます。

キツネ、タヌキ、ハクビシン、アナグマなどがすんでいます。

 

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カラスの足跡

迷惑がられるカラスですが、霜で柔らかくなったグランドに残された足跡を見るとかわいらしさも感じられます。

 

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センダングサ

新しくなかまを増やすため、近くに動物が通らないかと待っているひっつき虫のひとつです。

スカートやズボンのすそにたくさんついてそれを取って捨てた人もいると思いますが、捨てられることでそこに種子が落ち、芽を出すことができるのです。

植物にとってはそれがなかまを増やす作戦なんです。

 

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カシワ

カシワやクヌギなどは冬になっても葉を落とさないことで知られています。

新しい葉が出るまで葉が落ちないことから、古いものから新しいものへと譲られる縁起の良いものとされています。

 

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テイカカズラ

名前は百人一首を選んだ藤原定家からつけられました。

定家が愛する人を忘れられず、この植物になってその人の墓石にからみついたといわれています。

 

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キヅタ

冬になっても枯れずにいるため、今の時期の雑木林では目立っています。

葉はいろいろな形のものがあり、本当に同じ種類なのかと思ってしまうほどです。

葉の形によっては花をつけるものもあるようです。

 

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キノコ

キノコといえば秋ですが、木の幹に半円状にできるサルノコシカケのなかまは、何年もかけて大きくなります。

2016年1月 1日 (金)

新年のごあいさつ

明けましておめでとうございます。

いつもブログをご覧いただいている多くの皆さまに感謝申し上げます。

今年も共立第二の自然やたくさんの授業、実験の様子を紹介していきたいと思います。

今後も共立女子第二中学校高等学校の「自然も理科も大好き!」をよろしくお願いいたします。

2015年12月25日 (金)

中学2年生 質量保存の法則①

今年もたくさんの方にご覧いただきまして、ありがとうございました。

おそらく今年最後のブログになるかと思われます。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

さて、今日は今年最後の授業で行った実験の紹介です。

中学2年生の理科の授業では、化学変化にともなう質量の変化について学んでいます。

この分野のキーワードは「質量保存の法則」です。

簡単に説明すると、化学変化の起こる前と後で物質全体の質量は変化しないというものです。

今回の実験では、硫酸と塩化バリウムの水溶液を混ぜ合わせて変化させる前後の質量を比較してみました。

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混ぜ合わせると、白い沈殿物が生成する分かりやすい化学変化です。

前後の質量はほぼ同じですね。

この法則は化学変化だけでなく、状態変化など物質の変化すべてに成り立つ法則なんです。

ところで、状態変化とは何でしたか?

2015年12月10日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (78)

2015年12月10日

今年は暖かいため、紅葉はやや遅く、色づきも今ひとつ、といったところでしょうか。

でも教室の窓の外に見える景色は最高にきれいです。

学校内を歩いてみると、紅葉だけでなく、踏みしめている落ち葉もきれいでした。

今回はそんな落ち葉を紹介したいと思います。

 

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イロハモミジの中のフユノハナワラビ

前庭ではイロハモミジが色づいています。

その下を除いてみると、フユノハナワラビがたくさん顔を出していました。

 

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イチョウ

イチョウの黄葉といえば、甲州街道の八王子から高尾駅にかけての銀杏並木が素晴らしいですが、学校内のイチョウも黄色いじゅうたんを作り出してくれています。

 

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雑木林

雑木林の中は、いろいろな落ち葉でにぎわっています。

 

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トウカエデやコナラ

雑木林には落葉樹がいっぱいあります。

その葉の彩と音を楽しみながら歩いていくと、心の洗濯になります。

 

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ホオ葉

一段と大きな落ち葉はホオノキです。

この葉は殺菌作用があるため、お皿に使われたり、食料をまいて保存したりします。

 

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メタセコイア

世の中にヒトが出現した500万年前ごろの地層からも化石が発見されたているメタセコイアの落ち葉もなかなか味があります。

針葉樹の落ち葉は香りが良いものが多いです。

2015年11月26日 (木)

中学2年生 酸化・還元

中学2年生の理科では、酸化と還元について学習しています。

まずは「酸化」からhappy01

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鉄(スチールウール)を燃焼させる前と後で質量を比較し、「酸化」とは酸素が化合する変化だということを理解しました。

また、磁石を近づけたときのようすや塩酸との反応性から、化学反応とはある物質から別の物質に変化することだと再確認しました。

上の写真は、燃焼のようすです。ストローで息を吹きかけ、内部までしっかり酸化させます。

 

続いて、「還元」ですwink

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使用したのは酸化銅の粉末(黒色)です。これに炭(黒色)を混ぜ、加熱します。

しばらくすると、酸化銅から酸素がうばわれ、銅に変化します。

このように、酸化物から酸素がうばわれる変化を「還元」といいます。

写真は加熱の前後のものです。赤茶色の物質が銅です。

 

定期考査まであと少し。しっかり復習して、テストに臨んでください。

がんばれrock

2015年11月20日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (77)

2015年11月20日

黄色や紅色、茶色に彩られた木々の姿もありますが、だんだんと落ち葉が舞い散る姿に変わってきたものもあります。

季節の移り変わりは早いもので、耳を澄ませばモズのさえずりも聞くことができるようになりました。

これからは青空がきれいな時期です。

空を見上げて気分さわやかに過ごしていきたいものですね。

 

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ノキシノブ

木の幹などのコケが生えたところで、いつもひっそりと耐え忍んでいるかのように生育している植物です。

そのためこのような名前になったのでしょうか。

日かげで土がないところによく生えます。

 

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ユズ

ユズの木は、実がなるまでには何年も必要といわれています。

学校にあるこの木には毎年たくさんの実がつきます。

ユズを使う機会としては、冬至のユズ湯もいいですが、ユズ風味の食事も格別です。

 

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コケの胞子体

コケ植物やシダ植物には花が咲きません。

よって、なかまを増やすためには胞子と呼ばれるものを使います。

時期がくると写真のような胞子が入った袋が生えてきて、そこから胞子を飛ばします。

 

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コノテガシワ

バス停のイルミネーションのコードが巻かれている木です。

この木は、「児の手柏の二面(このてがしわのふたおもて)」と言われるように、子供の手のような形をした葉の裏表がよくわかりません。

どちらか見極められないことの例えに使われます。

2015年11月 7日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (76)

2015年11月7日

抜けるような青空とさわやかな風が吹く季節がやってきました。

木々も一日一日と色づきを増し、私たちの目も心も楽しませてくれます。

のんびりと学校内を散歩するとたくさんの発見をすることができます。

そして心が豊かになっていく自分も発見できます。

本当の理科の勉強が実感できるよい季節です。

 

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モチノキ

花が少なくなってくるこの季節。

赤い実がたくさんついて、秋の彩りをより一層、豊かにしてくれています。

 

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クロガネモチ

モチノキのなかまですが、その名前から「金持ちの木」と呼ばれ、縁起の良い木として庭などにも植えられています。

赤い実がたくさんまとまってつくので、モチノキと区別することができます。

 

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クスノキ

冬の間も緑の葉をつけているクスノキですが、よく見るとこの時期に黒い実をつけています。

 

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ヒサカキ

古くから神事に使われてきた榊。関東よりも北ではサカキは生えないのでヒサカキを使います。

花屋さんで売られている榊もこのヒサカキです。

 

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ヒメリンゴ

今年は大雨の日がたくさんあった関係で、たくさん実がついたヒメリンゴがなくなってしまいました。

数個残っているものを食べてみると甘酸っぱく、口の中がシュワシュワしました。

2015年10月20日 (火)

共立二中高の自然がいっぱい2 (75)

2015年10月20日

澄んだ青空に色づき始めたトチの葉が、秋のすがすがしさを感じさせてくれます。

朝晩と少し寒さが感じられますが、自然に包まれた学校では、緑と黄色のコントラストがきれいになってきました。

これからトウカエデやコナラなどの紅葉がどんどんと進み、深まった秋を描き始めてきます。

教室から眺める景色が一番きれいな季節になってきました。

 

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カエデの実

もう少し寒くなると、風に吹かれて風車のように回転しながら飛んでいく姿が観察できます。

カエデは紅葉に注目してしまいがちですが、もうひとつの楽しみ方もあるんです。

 

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サザンカの実

花の少ない冬になるとこの花が目立ちますが、この時期にかわいらしい実もなっています。

この後、割れて中から種子が現れてきます。

 

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エノコログサ

ネコジャラシとして一般的に知られていますが、本当の名前はエノコログサ。

「エノコ」は子犬、「ロ」は尾の意味。

子犬の尻尾のような草という意味です。

 

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ナナホシテントウ

成虫のまま落ち葉の下などで越冬します。

そのため、冬でも暖かい日には活動をして目にすることがたくさんあります。

2015年10月16日 (金)

中学2年生 カルメ焼き作り

中学2年生は化学分野の学習を行っています。

これまでに炭酸水素ナトリウムの熱分解と水の電気分解の実験を行いましたが、今回は試験前のリフレッシュも兼ねて、カルメ焼き作りに挑戦しました。

 

まずは、作業中の生徒たちの様子。やけどに注意してください。

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ザラメ入りの水溶液を加熱します。

焦がさないように、こぼさないように。

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ベーキングパウダーを加えてかき混ぜると・・・。

熱分解によって発生した気体によって、ふくらんできます。

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 カルメ焼きの完成です。
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実験室で食べた生徒もいれば、自宅に持ち帰った生徒もいました。

さて、次は定期試験です。準備はいかがでしょうか?