2023年2月27日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (208)

2022年2月27日

2月も下旬になると、少しずつ暖かさを感じることができるようになります。

これからの季節は日に日に花が咲き始め、一年の中で最もにぎやかになります。

すぐそこまで来ている春が待ち遠しいですね。

 

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凍った池

寒い日には池も凍ります。

でもここ数年は薄く凍る程度で、人が乗っても割れない厚さのものはできなくなりました。

 

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ヒノキ

火をつけるときにこの木を使うとよく火がつくことからこのように呼ばれています。

葉の裏側を見てみると、Y字の白い模様があります。

ヒノキに似た葉はたくさんありますが、このYの模様(気孔帯といいます)があるのが特徴です。

 

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湧き水

たくさんある雑木林の中に水が湧き出しているところがあります。

春になると、ここには水辺の植物が咲きだします。

 

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ヤマアカガエルの卵

この時期のビオトープの池の温度は4~8℃程度しかありませんが、毎年この池にヤマアカガエルが産卵します。

寒天質の中に小さな卵が入ったかたまりが、多い時には10個以上も見つかることもあります。

 

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ウメノキゴケ

中庭の木の幹にたくさんついています。

コケと名前がついていますがコケのなかまではなく、菌類の中に藻類が入って共生して生活している不思議な生き物です。

2023年2月15日 (水)

共立二中高の自然がいっぱい2 (207)

2022年2月15日

学校内を歩いていると多くの生き物たちに出会うことができます。

その中でも今回はあまり注目されない不思議な生き物を紹介したいと思います。

 

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変形菌

なんだこれは、生き物なのか、と思った方もいると思いますが、

9月に雑木林の朽木についていたものをシャーレの中で5か月ほど飼育していたものです。

この生き物はちょっと変わった生活をしています。

まず胞子が発芽して単細胞のアメーバ状細胞になり細菌などを食べて生活します。

アメーバ状細胞は次々に合体していき、1つの大きな細胞となります。それがこの写真です。

この大きな細胞は、1時間に1cmほどの速さで移動し、細菌などを食べて生活しています。

状況が悪くなると1~2mmほどのキノコのようなもの(子実体)に変身し、胞子を飛ばすようになります。

動物のような、植物のような不思議な生き物です。

 

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クマムシ

顕微鏡写真なのではっきりと写っていませんが、大きな爪を持った8本のあしがある、0.5mmほどの生き物です。

コケの上にいることが多く、乾燥すると休眠状態となり、極度の高温や低温、放射線などにも耐えることができるといわれています。

よちよち歩く姿を観察していると、ほのぼのとした気持ちにさせてくれるとても愛着のある生き物です。

2023年1月20日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (206)

2022年1月20日

冬真っただ中の3学期が始まりました。

雑木林を歩くと、ふかふかの落ち葉の上を太陽に照らされながら歩くことができます。

理科の授業では散歩や焼きいもの授業が行われています。

寒さの中での外での授業も貴重な体験となります。

 

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オニノゲシ

真冬にもかかわらず元気に花を咲かせていました。

この植物は一年を通していろいろな成長段階がみられるため、春以外でも花を見ることができます。

 

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ネズミモチ

ネズミのふんのような実をつけるためこのような名前になったといわれています。

鳥がこの実を食べて、そのふんに含まれる種子によってあちらこちらに芽を出して増えていきます。

 

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ホオの落ち葉と実

雑木林の中にホオノキの葉と秋に実った実が落ちていました。

ほかの落ち葉に比べて大きいためよく目立ちます。

 

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コブシの冬芽

春に向けて冬芽が膨らみ始めています。

毛がたくさん生えた冬芽は暖かそうに見えます。

 

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ウメ

ウメの花が咲くと春はもうすぐだと感じさせてくれます。

ここ数年、ウメの開花が早まったように感じています。

これも温暖化の影響なのでしょうか。

2022年12月22日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (205)

2022年12月22日

今日で2学期も終了となり、明日から冬休みとなります。

冬休みは生徒活動も少なく学校内は静かとなります。

そのため、野生動物たちがたくさん顔を出すようになります。

学校内には、キツネ、タヌキ、ハクビシン、アナグナ、イタチ、オオタカ、フクロウ、キツツキなど何種類もの野生動物が見られます。

 

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ビワ

生徒が種から育てたビワの木に今年初めて花が咲きました。

種を植えてから14年です。来年実がなって、生徒たちの取り合が始まるのでしょうか。

 

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トクサ

生きた化石ともいわれるシダ植物のなかまです。

茎がざらざらしているので「研ぐ草」という意味のようです。

 

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ノキシノブ

「家の軒下に生育し、土がなくても耐え忍ぶ」という意味の名前が付いた植物です。

日かげの木にたくさんついています。

 

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イシクラゲ

気持ち悪い写真だと思った人もいるかと思いますが、教科書にも載っているシアノバクテリアの一種です。

食用にもなるようで、意外とおいしいそうです。

また、コレステロールを下げる効果があり、抗がん剤、抗ウイルス薬にもなるそうです。

2022年12月12日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (204)

2022年12月12日

教室の黒板に、「サンタさんが来るまであと〇〇日」と書かれたクラスがありました。

今年も残すところあとわずかとなりました。

生徒たちは先週で定期考査も終了し、冬休みを待つばかりとなっています。

学校内の生き物たちも冬支度に取り掛かっています。

今年の冬はどのような季節になるでしょうか。

 

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マンリョウ

日本では、お正月飾りにも利用される縁起の良い植物です。

でも、海外では外来生物として駆除対象になっているようです。

 

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ヤブコウジ

マンリョウ(万両)、センリョウ(千両)、カラタチバナ(百両)と並んで、十両と呼ばれる植物です。

雑木林の中で、ひっそりと赤い実をつけていました。

 

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クロガネモチ

この木を植えると金持ちになれるといわれているため、庭や生垣によく使われています。

メスの木には写真のように赤い実がつきます。

 

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モチ

鳥餅に使われるモチノキにも赤い実がたくさんつきました。

この冬は鳥たちもエサが豊富で喜んでいることと思います。

2022年11月26日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (203)

2022年11月26日

カエデの紅葉が見ごろとなりました。

カエデはほかの木々と比べても絵になる色づきです。

今教室では、窓のひとつひとつが紅葉を描いた絵のようになっています。

カエデをはじめ多くの木々の色づきを楽しむ季節は心が安らぎますね。

 

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センダングサ

花は普通ですが、種子になると靴や服にたくさんくっついて取るのに大変になります。

長い毛のイヌを散歩するときには気を付けなければならないもののひとつです。

 

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ダイオウマツのマツボックリ

ダイオウマツのマツボックリは大きくてクリスマスリースによく使われます。

ゴルフ場付近にたくさん植えられているのですが、マツボックリがなる木はなぜか2本だけです。

 

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モズのはやにえ

モズはエサを木にさしておく習性があります。

ちょっと気持ち悪い写真ですが、これも自然のひとつなのです。

 

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前庭の紅葉

イロハカエデがきれいに紅葉をしています。

太陽の光に照らされるとよりきれいに輝きます。

 

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トウカエデ

グランドの周りのトウカエデも色づき始めました。

緑と黄色、そして紅色の3色のコントラストがきれいです。

 

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ナツヅタ

ツタにはナツヅタとフユヅタといわれるものがあります。

違いは、ナツヅタは紅葉をすること。

木にからみついた紅葉もきれいです。

 

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カエデにもいろいろな種類がある

紅葉を楽しむときにカエデの種類にも注目してみると一層楽しさが増していきます。

種類によって葉の色づきにも違いがあることがわかります。

2022年11月 8日 (火)

共立二中高の自然がいっぱい2 (202)

2022年11月8日

朝晩の冷え込みによって学校内の紅葉と落葉がどんどんと進んでいます。

理科の授業で生徒を連れて散歩をすると、色とりどりになった木々に癒されます。

日頃のストレスも解消して、自然の力を感じさせてくれる季節です。

 

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フユノハナワラビ

地面から顔を出した穂のところからほこりのような胞子を飛ばします。

前庭の雑木林の中はこの植物でいっぱいです。

 

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ヒサカキの実

雑木林の林床に生える低木の代表です。

黒い実がたくさんついていました。

 

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イチジクの実

毎年実はできるのですが、熟すことはありません。

水と栄養によって熟すかどうかが決まるといわれているので、ちゃんと管理すればおいしく食べられると思うのですが・・・。

 

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カツラの落ち葉

この木の落ち葉は甘い香りを漂わせてくれます。

この時期に行う散歩の楽しみの一つです。

 

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駐車スペース付近の紅葉

ケヤキの紅葉がきれいに見える時期になりました。

学校内にはケヤキがたくさん植えられています。日差しの多い場所ほどきれいに紅葉しています。

 

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ハナミズキの紅葉

ハナミズキもたくさん植えられているので、秋らしさがより演出された学校内となっています。

2022年10月25日 (火)

共立二中高の自然がいっぱい2 (201)

2022年10月25日

8月から雨や曇りの日が多くすっきりとしない天気が続いていましたが、ここ数日は快晴の日も見られるようになりました。朝の気温も日に日に涼しくなりました。

最低気温が10~8℃になると紅葉が始まるといわれています。

一年の中でも最もきれいな季節はもうすぐですね。

 

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ホトトギス

不思議な模様をつけた花です。

鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることからこのように呼ばれています。

 

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ガマズミ

赤い実は食べると甘酸っぱく生徒たちに好評です。

学校のあちらこちらで味わうことができます。

 

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ヒメヨツバムグラ

あまりにも小さいので誰も注目してくれない花です。

芝生の中や生徒たちが歩く場所のちょっとわきにたくさん咲いています。

立ち止まってじっくりと見てあげてください。

 

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チャ

お茶の花が見ごろとなっていますが、この花も雑木林の中でひっそり咲いているので誰も見てくれません。

学校内にはそのような花がたくさんあります。

 

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オトコエシ

秋の七草のオミナエシ(女郎花)に対してこの花はオトコエシ(男郎花)といいます。

今年はいつもより多くの場所で咲いています。

 

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アキノノゲシ

この花を見るといつも思うのですが、なぜか心を落ち着かせてくれます。

やわらかい花の色からくる感覚でしょうか。

 

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フクロツチガキ

雑木林の中を歩いていたら不思議な形をしたキノコを見つけました。

土の上に花を咲かせているようです。

 

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ホコリタケ

丸い形の中心からほこりのように胞子を飛ばすことからこのような名前で呼ばれています。

別名キツネノチャブクロという面白い名前も持っています。

2022年10月17日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (200)

2022年10月17日

2012年から学校の生き物たちを紹介してきた「自然がいっぱい2」も今回で200回目を迎えました。

学校は季節が変化するごとに、花が咲き、果実が実り、それに伴って動物たちが行動しています。

そのような中で、生徒たちは、それを肌で感じながら学校生活を送っています。

そのような学校の自然を、これからもたくさん紹介していきたいと思っています。

 

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フジバカマ

野生のものはほとんど見られなくなりました。

秋の七草として中庭できれいに花を咲かせています。

 

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カタバミ

花期が長く一年中咲いているように感じてしまう花です。

黄色い花の集団は、中庭を明るくさせてくれています。

 

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オヒシバ・メヒシバ

芝生の中や畑など、ところかまわず生えてくる植物です。

雑草として最も厄介な部類の一つですね。

 

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セイタカアワダチソウ

よくブタクサと間違われてしまいますが全く違う植物です。

秋のこの時期にススキとともに咲いています。

 

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コニシキソウ

この植物をよく見たら若い実がついていました。

ほとんど注目されない植物ですが、力強く育っています。

 

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トチの実

この時期には学校内のあちらこちらでたくさん落ちているのを見かけます。

食に適していればよいのですが、あくが強く食べるのには一苦労します。

あく抜きには一週間以上かかるようです。

 

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カキ

今年はカキがたくさん実りました。

以前は干し柿をつくって食べたりしましたが、そのような日々がいつ戻ってくるのか待ち遠しいです。

2022年9月10日 (土)

共立二中高の自然がいっぱい2 (199)

2022年9月10日

新学期が始まり、生徒たちは3年ぶりの文化祭(白亜祭)に向かって準備を進めています。

学校の生き物たちは、ここのところの日照り不足のため、やや元気がありませんが、秋に向けて着実に変化しています。

日中はまだセミの声が響き渡っていますが、夕方になるとアオマツムシの大合唱となります。

季節を感じることができることは幸せですね。

 

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ブルーベリー

今年はあまり鳥に食べられていません。

よって授業やクラブ活動で生徒に食べてもらいました。

 

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ナツメ

この実も食べられるのでブルーベリーと一緒に生徒たちに食べてもらっています。

生徒の話では、おいしいけれども、この実を食べた後にブルーベリーを食べたほうが良いとのことです。

 

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ヘクソガズラ

生徒はこの花を見ると「可愛い花」といいます。

「手にとってみてにおいをかいでみよう」というと、生徒たちはにおいをかぎます。

しかし、みんな変な顔をします。

それもそのはず、名前の通り花も葉も臭いにおいがするのです。

ぜひ一度体験してみてください。

 

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ミント

生徒が育てたミントに花が咲きました。

ミントの香りは心が落ち着きますね。

 

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ツルボ

草刈りをした後に花が出てくるといわれます。

2学期が始まるので草刈りが行われました。

その結果、あちらこちらで咲き始めています。

 

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ヌスビトハギ

秋になるとハギの花とほぼ一緒にこの花が咲き始めます。

秋が深まるころになると実をつけますが、その実が生徒たちのスカートにくっついて分布を広めいています。