2022年7月22日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (197)

2022年7月22日

6月下旬に梅雨明けとなり、7月上旬は猛暑日が続きました。

しかし再び梅雨のような日々に戻ってしまい、天気に左右された7月でした。

そのような中、1学期が終了し夏休みとなりました。

夏の学校行事は新型コロナのため中止となったものもありますが、よい経験をたくさんして思い出に残る日々を過ごしてほしいと思います。

 

Photo

クマシデ

前庭でビールの原料となるホップのような実をつけています。

漢字で書くと「四手」と書き、しめ縄などから垂れる白い階段状の紙のことを指します。

それがこの実に似ていることからこのように呼ばれているようです。

 

Photo_2

ヤマユリ

学校内のあちらこちらで甘いにおいを発しています。

花が重すぎて垂れてしまい、地面についてしまっているものもあります。

このユリが品種改良されて、花屋さんで売っている多くのユリがつくられたようです。

 

Photo_3

オオバギボウシ

グランドわきの雑木林でひっそりと咲いています。

きれいな花が咲いても誰も気づいてくれません。

たまにサッカー部がボールを拾いに来てくれるくらいです。

 

Photo_5

ドングリのあかちゃん

秋にはたくさんできるドングリも今は小さな状態です。

これからどんどんと大きく育っていきます。

 

Photo_6

ヒメヤブラン

この花も雑木林にたくさん咲いているのですが誰も気づいてくれません。

とても小さい花なので、足元をよく見て歩かないと踏んでしまいます。

2022年6月 6日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (196)

2022年6月6日

そろそろウメの実が熟してきました。

スーパーに行くと、梅酒づくり用のビンが並び始めています。

じめじめした雨の日が続く季節になりました。

天気と同様に気分もあまり晴れない時期ですが、学校の花を見て少しでも気分が晴れてくれればうれしいです。

 

Photo

アカバナユウゲショウ

明治時代に日本に入ってきた花ですが、十数年前から学校周辺でもたくさん見られるようになりました。

かわいらしい花なのですが、関東から西日本にかけて在来種を脅かす存在になってきているようです。

 

Photo_2

ホタルブクロ

学校では2010年までゲンジボタルの飼育を行っていました。

6月の上旬には、一日に50~100匹のホタルが舞ってました。

その頃は、この花とホタルは学校の象徴的な存在だったのですが、今は一部の場所でひっそりと咲いています。

 

Photo_3

コウゾリナ

タンポポの花が終わった後は、ブタナとニガナとこのコウゾリナの花が見ごろになっています。

学校では7月ごろまでが見ごろです。

 

Photo_4

ノミノツヅリ

小さくて弱々しく見える花なのですが、乾燥したコンクリートのすき間から顔を出して花を咲かせる強いところも持っています。

名前は、小さな葉をノミの衣服に見立てたといわれています。

 

Photo_5

ヒメジョオン

一般的には「貧乏草」と呼ばれますが、4月頃から咲いているハルジオン同様に、たくさん集まって咲いているととても華やかに見える花です。

 

Photo_6

ユキノシタ

漢字の「大」の字のような花を咲かせています。

どちらかといえば日かげに生える植物なので、このようにきれいに咲いていても見落としてしまうこともあります。

 

Photo_7

コモチマンネングサ

外来種が多いマンネングサの中でもこの花は在来種といわれています。

葉の付け根に「むかご(子ども)をつけています。

2022年5月30日 (月)

共立二中高の自然がいっぱい2 (195)

2022年5月30日

定期考査も終わって、生徒たちは3年ぶりの体育大会に向けて練習中です。

体育大会が近くなると、中庭のオオシマザクラの実が熟すころとなります。

黒く熟した実を食べてエネルギーをつけて体育大会に向けて頑張ってほしいと思います。

 

Photo

ニガナ

葉や茎を採ると中から苦い液体が出てくることから名づけられました。

この花を採って、お浸しなどにして食べる地域もあるようです。

 

Photo_2

コヒルガオ

植え込みの中から顔を出していました。

毎年咲いてくれるのですが、木の剪定時に取られてしまうのが残念です。

 

Photo_3

ムスカリの実

園芸品種の青い花はよく見られますが、実はあまり一般的ではないようです。

学校でも草刈り後に残っていた貴重な実です。

 

Photo_4

ジャガイモの花

畑ではジャガイモの花が咲いています。

土の中では大きなジャガイモができていることでしょう。

 

Photo_5

ヒナキキョウソウ

芝生の中から顔を出していました。

たくさん咲く年もあるのですが、今年はあまり多くないようです。

 

Photo_6

ヘビイチゴ

かわいらしい実をたくさんつけていました。

食べるとパサパサしていておいしくありません。

おいしいければいいのに、といつも思っています。

 

Photo_7

オオミズアオ

蛾(が)とは思えないほどのきれいな色をしています(っと感じない人もいるでしょうが)。

成虫には口がないので何も食べません。そのため1週間ほどで死んでしまうそうです。

 

Photo_8

オオキンケイギク

この写真は学校内のものではなく、学校の近くにある空き地に咲いている花の写真です。

コスモスのような黄色い花をつけていますが、この花は「特定外来生物」に指定されています。

在来種に大きな影響を与えてしまうため、駆除していかなければならない花です。

帰りのスクールバスの中からでもよく観察できるので、生徒たちにも覚えておくように伝えています。

2022年5月23日 (月)

英語コースの授業

今年から新設された高校1年の英語コースの授業です。

先日、授業の一環として校内の散歩をしました。

その際に、クスノキのにおいについての話をしたところ、そのにおい物質を取り出してみようということになりました。

クスノキのにおいの物質は「樟脳(しょうのう)」といって、昔は防虫剤に使われていました。

001

まずはクスノキの採集です。

葉だけでなく枝も採りました。

002

採集した葉です。

葉は数日間乾燥させました。

003

乾燥した葉や枝を小さく切って三角フラスコに入れました。

005

葉に水蒸気を通すことで気体になった物質が丸底フラスコに集まります。

004

丸底フラスコを水で冷やすことで物質が固体となってたまっていきます。

実験室もクスノキのにおいで満たされていきました。006

集まった樟脳です。

葉40gから1gほどの樟脳がとれました。

2022年5月13日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (194)

2022年5月13日

5月に入り木々の緑が深まってきて、初夏の花に移り変わってきました。

日差しも強くなり、最高気温が25℃以上となる日も見られるようになりました。

春からさらに1ページ季節がすすんだ学校の自然を紹介します。

 

Photo

シロツメクサ

前庭や中庭ではシロツメクサの群落が見られます。

昔、割れ物を運ぶときに、この草を箱に詰めて緩衝材として用いたことから「ツメクサ」と呼ばれるようになりました。

 

Photo_2

コメツブツメクサ

シロツメクサの白い花の下には黄色いこの花がたくさん咲いています。

芝生の中は白と黄色で色とりどりです。

 

Photo_3

エビネ

前庭の雑木林の中ではエビネが花盛りです。

しかし、花期は短く雑木林の中に入らないと見られないので、ほとんどの人は知ることなく終わってしまいます。

 

Photo_4

オトシブミ

ケヤキの下を歩くと、きれいにたたまれた葉がいくつも落ちています。

これはオトシブミと呼ばれる昆虫のしわざです。

ほとんどの生徒たちは気持ち悪いといいますが、かわいい姿をしたこの昆虫が卵を産んで包んだ葉です。

 

Photo_5

オニタビラコ

春の七草のコオニタビラコ(ホトケノザ)よりも大きいのでこのように呼ばれています。

どこにでも咲いている雑草の1つですが、日差しの中に咲く黄色い花は美しく輝いて見えます。

 

Photo_6

トチ

大きなブラシのように咲く花は見応えがあります。

この花からトチの実ができるのが想像できないですね。

 

Photo_7

オオツルボ

誰かが植えたのか自然に生えてきたのかわかりませんが、ほとんどの生徒がいかない駐車スペースの端っこでひっそりと咲いています。

誰かが植えたのであればもっと目立つところに植えてほしかったと思っています。

2022年4月22日 (金)

共立二中高の自然がいっぱい2 (193)

2022年4月22日

学校にはわかっているだけでも9種類のサクラがあります。

今年はどの種類もきれいに咲きました。

今シーズンに咲いたサクラを紹介します。

 

Photo

ソメイヨシノ

サクラといえばこの種類ですね。

ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラの交配種と言われています。

ソメイヨシノには種子ができないので、挿し木などで増やされて全国に広がったといわれています。
 

Photo_2

エドヒガン

学校では一番早く咲くサクラです。

花の付け根付近がソメイヨシノと比べると膨らんでいることで区別できます。

 

Photo_3

オオシマザクラ

このサクラの葉を塩づけにすると桜もちの葉になります。

5月下旬ごろに黒い実がなり、生徒たちは喜んで食べています。

 

Photo_4

ヤマザクラ

ソメイヨシノが誕生する江戸末期までは、サクラの花見はこの種類だったと考えられています。

花とやや赤みがかった葉が一緒に出るという特徴があります。

 

Photo_5

シダレザクラ

学校では一番目につくサクラです。

バス停付近や中庭、グランド、校舎の裏側などいたるところに植えられています。

 

Photo_6

ギョイコウ

緑の花をつける珍しいサクラです。

花びらも光合成をしているといわれています。

 

Photo_7

ウコン

クリーム色の花をつけるサクラです。

日本酒に「黄桜」という名前がついたものがありますが、この花からつけられたようです。

 Photo_10

ヤエザクラ(フゲンゾウ)

ソメイヨシノが終了するとこの花が咲き始めます。

中庭やゴルフ場脇にたくさん植えられています。

 

Photo_9

ウワミズザクラ

ほかのサクラとは少し異なった花を咲かせます。

花がまとまってブラシ状になり、学校では一番遅くに咲き出します。

温室の脇にあるため、あまり目立たず気づかない生徒も多いようです。

2022年4月14日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (192)

2022年4月14日

ソメイヨシノは終わりましたが、学校内ではほかの種類のサクラが花盛りになっています。

春はサクラに注目しがちですが、足元では、「こちらも見て」ときれいな花たちが語りかけてきます。

そのような花たちを紹介していきたいと思います。

 

Photo

ムラサキハナナ

戦後、焼け野原になったところに何か花を咲かせたいと星薬科大学の先生が外国から取り寄せた花だそうです。

今では春の代表的な花になりました。
 

 

Photo_2

ヒメスミレ

芝生の中で小さな花を咲かせています。

生徒たちは気づかないようで踏んでしまうこともありますが、毎年立派に花を咲かせてくれています。

 

Photo_3

スイバ

誰も注目しない雑草です。

茎や葉をなめてみると酸っぱいことから、「酸っぱい葉」という名前がつきました。

 

Photo_4

ハナニラ

日なたの地面一面に咲く花ですが、学校ではなぜか日かげに咲いています。

花や葉を摘んでにおい嗅ぐとニラのような香りがあります。

 

Photo_5

マツバウンラン

いつもはもう少し遅く咲き出すのですが、今年はもう咲き出していました。

小さな花をよく見るときれいな形をしています。

 

Photo_6

モチノキ

今年は中庭にある木にいつもよりも多くの花が咲いていました。

あまり目立たない花のはずなのですが、今年は数が多いため目立っています。

 

Photo_7

ヤマユリの芽

毎年、夏に大きな花を咲かせてくれています。

きっと今年もたくさんの花が見られると思います。

2022年4月12日 (火)

春の散歩

この時期の理科の授業ではどの学年も散歩を行い、自然を体験していきます。

春の七草をはじめ、生き物たちに四季を通じて触れていくことで、自然を愛する心を育てていきたいと思っています。

東京ディズニーランドの半分ほどの敷地には、絶滅危惧種も何種類か確認されています。

自然の大切さを、体験を通して感じていく時間です。

 

Dsc_0524

サクラの花も何種類も見ることができました。

 

Dsc_0528

雑木林の中は普段と少し違った感覚を体験することができます。

落ち葉の上はふかふかで、小さな木の芽もたくさん出ています。

 

Dsc_0530

生徒たちは教室の中での授業よりも散歩のほうが印象に残るようです。

2022年4月 7日 (木)

共立二中高の自然がいっぱい2 (191)

2022年4月7日

新年度も始まり春本番となりました。

これから次々に新しい花が咲き始めます。

理科の時間に行う散歩も日によって説明する花が違っていくことと思います。

ますは年度の初めに咲き出した、学校内の春をお届けします。

 

Photo

ミズバショウ

実験室のある建物の裏にあるビオトープでは毎年花が咲きます。

今年はやや早めに咲き出しました。
 

Photo_2

ヒサカキ

地味な花なので気づかない人も多くいると思います。

花の後はちゃんと実もつけていきます。

 

Photo_3

ハナカイドウ

きれいな花を咲かせますが、学校内ではあまり目立たないところにあるために、この花を見ない生徒も多くいます。

花の美しさから、中国では美人の代名詞にたとえられるようです。

 

Photo_4

タチツボスミレ

学校内には何種類ものスミレが咲きますが、一番多いものがこのスミレです。

学校内でスミレを観察するのも楽しみのひとつです。

 

Photo_5

スノーフレーク

別名スズランスイセンといわれ、一般的には花壇に植えられているものが多くみられます。

学校では誰が植えたのかわかりませんが、毎年同じ場所で花を咲かせています。

 

Photo_6

カントウタンポポ

学校には3種類のタンポポがあります。

このタンポポのほかに、セイヨウタンポポとシロバナタンポポです。

カントウタンポポはあまり踏み固められていないところで繁殖するようです。

 

Photo_7

ユキヤナギ

青空によく似合う花のひとつです。

中庭は花盛りです。

2022年3月15日 (火)

共立二中高の自然がいっぱい2 (190)

2022年3月15日

3月に入り、急に春の気配を感じる日が多くなりました。

今年の冬は気温が低かったため、春一番の花がなかなか咲きませんでした。

例年よりも少し遅い学校の春一番の花たちを中心に紹介します。

 

Photo

ホトケノザ

仏さまが座る座布団のような形の葉をしています。

紫色の花が春の光に輝いて見える花です。
 

 

Photo_2

タネツケバナ

田んぼや空き地などの一面を白く染めて咲くことで知られています。
花の周りに種子(果実)をつけることからこのように呼ばれています。

 

Photo_3

ヒメオドリコソウ

たくさんの人々が集まって踊っているように咲くことから名づけられたようです。

茎が四角くなっていることも特徴です。

 

Photo_4

オオイヌノフグリ

日中は、青い花が一面に咲き誇っていますが、夕方近くなると花も閉じて受粉を始めるようです。

 

Photo_5

ウメ

例年1月に入るとすぐに咲き出していましたが、今年の開花は2週間ほど遅くなりました。

やっと満開になったというところでしょうか。

 

Photo_6

バラ

中庭のバラ園のバラが芽吹き始めました。

5月の下旬ごろには花が咲き始めるのではないでしょうか。

 

Photo_7

ヤマアカガエルの卵

まだ池の水も冷たい2月に決まって卵を産みます。

3月になると発生も進み始めています。

寒天質の卵には、緑色の藻類が付着し始めているため色づいています。