2010年11月15日 (月)

おまかせだけどおまかせでない

先日図書室の引っ越しは基本的におまかせパックだと書いたら、
案の定一部の生徒が早速ちょっかいを出してきた。
「せんせー、おまかせなんでしょー、お茶飲んであーだこーだって指示してればいいんでしょー、楽ですねぇー」
こいつぅ……やっぱりそう来たか。
間違えてはいかん、おまかせでもおまかせじゃないんだって言っとるだろーが!

現図書室と新図書館とでは書架の数や種類、場所が異なるので、現在2か所に分かれている本を混ぜて3か所に分けなきゃならんのだ。
つまり足して3で割るという作業をしないと、指示することすらできないのじゃ。
つまり図書室のすべての本を、最低一度は移動させなくてはいかんのじゃ。
おまかせだけど、おまかせではないのじゃぁぁぁぁ!
ひー!

「えー、でもそんなことちゃんと書かなきゃわからないですよー」
「何を言うか、それくらいのことは書かなくとも行間を読めば分かるであろう!」
「そんなこと分かるわけないじゃないですか!」
「たわけぇ、これくらいの行間が読めないようでは受験戦争を乗り切れないぞ!」
「そんな国語力が私にあったら苦労しませんよ!」
「うーん、確かにそうだな……」
「ひどい! 何でそこで納得するんですか、馬鹿にしてるでしょ!」
「いやいや、すまんすまん……」

って、何で私が謝る展開になっているのだ。
あー言えばこ―言う。
とかく女子高生というのは扱いにくい。

とにかく今後「おまかせパックで楽でしょー」などと私の前で言ったら、即刻入室禁止にするのでそのつもりで!!

2010年11月11日 (木)

やっぱりね。

こんにちは、グチグチ図書室です。
ははは(諦めの笑い)。

今週は引っ越し業者の担当者の方々が来て、ヒヤリングが行われております。
すでに図書室では一部図書の箱詰めも始めているのだけれど、引っ越しの詳しい説明があり、これから本格的に引っ越し準備に突入。
今まで漠然としていた具体的な動きが明らかになったどー。

基本的に図書室に関しては、いわゆる「おまかせパック」。
なので、本来は指示だけすればすべて業者さんの方でやってくれる。
今こちらで箱詰めしているのは、新しい図書館の書架に合うように本を整理する必要があり、書架をある程度開けないと整理もできないので、本を間引いているわけ。
それ以外は業者さん、よろしく~。
それじゃぁ何もすることないじゃん、と言われそうだけれど、その「指示」が大変なんですよー。
勘弁してくれぃ~。

「ここから順番に入れてってくださーい、なんていうようなテキトーな指示ではダメですよ」(by業者さん)。
そうなんですかぁー。
そういうことは予想はしていたのだけれど、そうは言いつつテキトーにやってくれないかなぁ、などと諦め悪く期待していたんですけどぉー。
しかし、ダメですわ。
移転先の書架の棚一つ一つに番号を振って、現図書室の書架のこの棚の本が、新図書館の何番書架の上から何番目の棚に移動します、という細かい指示が必要ですと。
ぜーんぶの棚に。
やっぱりね。
そんなことだと思ったよ(泣)。

棚っていったって、10や20じゃ済まないですし(当たり前だけど)……。
軽く1000を超える棚があるんだから。
一つ一つの棚に、どこに移動するかを書いたカードを置いていかなきゃいけないんだって。
はははー。
ということで、ここで冒頭の諦めの笑いが出てくるわけである(涙)。

ついでに、図書室は「おまかせパック」なのだけれど、図書事務室は自分で梱包までするんだってー。
ははは。
図書事務室の中もけっこう本あるんですけどー。
周りを見回すと涙がこぼれますな。

まぁ涙こぼしていても仕方ないので、新事務室内の実寸を測りにちょっと9号館(新図書館)に行ってきた。
あらまぁ、壁が綺麗だこと。
すでに一部クロスが貼られていて、いい感じ。
とは言っても、床も全くできていないし、まだまだですけどね。

20101111b_2

奥の部屋ものぞいてみましたぞ。
まぁこちらはどうなるやら、全くわからんですな。

20101111a_2  

でもこれからどうなるのか、楽しみでもありますな。
こうやって少し刺激をもらわないと、とてもではないがやっていけないので、毎日見に来てやろうか。
工事関係者に邪魔にされるだろうけどね。
申し訳ございませんが、皆様もうちょいグチグチにお付き合いくださいませ……。

2010年11月 6日 (土)

引っ越し準備始まる

すっかりご無沙汰しているのでまたチェックが入るのではないかと恐れていたが、案の定「何やってんですかぁ~!」というお叱りをいただきました。
何でこんな事で怒られなければいけないのだ、という大きな疑問を抱えつつ、いやぁすまんすまん、などと素直に生徒に謝ってしまう自分が哀しい……。

いやぁ、申し訳ないけど本当に余裕がないのだ。
本格的に引っ越しの準備が始まって、一日の半分は肉体労働の毎日。
老体は音をたてて軋み、腰にはおそらくすでにひびが入っているであろう(見たことはないが)。

ところで、ウチの息子はここ一週間ほど学校がお休み。
これはいい機会だということで、我が細君は息子を連れて名古屋へと旅行中(一人旦那を残して)。
「仕事お休みにして一緒に行こうよ」などと息子は可愛いことを言ってくれたが、とてもではないがそんな余裕はないのだよ(泣)。
ということで、父は一人腰を気遣いながら日々本の山と格闘するのであった。
世の中とはかくも厳しい荒波ぞ(淋)。

まぁいい、今は仕事に生きるのだ(半ばヤケクソ)。
仕事こそが人生だ(完全にヤケクソ)!
図書委員にも本の整理に付き合ってもらうぞ、ということで生徒に肉体労働を強いる今日この頃。
それにしても肉体労働を指示すると、けっこう喜んでやってくれる生徒もいるのだな。
やったぁ、とか言って楽しそうに本を移動させている。
えらいぞ、君は。

もっともそれとは対極の表情を見せる生徒も、いる。
えぇー、と叫び露骨に嫌そうな顔をし、しぶしぶ仕事に取り掛かる。
「せんせー、私もっと頭を使うような仕事がしたいんですけどぉー」とか言ったりして。
「それでは本を頭の上に乗せて運びたまえ」などと返したりして。

ところで、今日は新しい図書館に入る書架などのメーカーの担当さんが来て打ち合わせも行った。
その人が図書事務室にあった椅子を見て「おー」と驚いているから何かと思ったら、そのメーカーの40年前の椅子であるそうな。
昔の製品がメーカー自身に存在しないことも多いようで、もしかしたらこの椅子をいただきにあがるかもしれません、などと言われたりして。
新品と交換してくれるなら、どうぞ持っていって下さいというところだけれど、40年前(つまり学校創立時)に購入した椅子を未だに大事に使っているというのは、けっこうすごいな、と感心してしまったりする。
感心するとともに、今まで何にも感じなかったただの椅子に、何となくジーンとくるものがある。
引っ越しというのは、お別れも伴うのだな、ちょっと淋しい。

まぁとにかく、引っ越しが終わるまではいろいろバタバタするけれど皆さん協力をお願いしますです。

2010年10月26日 (火)

女王をお知らせします

テスト明けの今週、月曜日、火曜日と貸し出し対応が忙しかった。
読書禁欲生活を終えた生徒たちが大挙して借りに来るので、いつものことではあるがテスト明けはバタバタである。
まぁもっとも、禁欲せずにテスト直前でも何冊も借りていく怖いもの知らずもいるが……。
さすがに昼休み中ずっと切れ間なく貸し出し対応している状態だと、どっと疲れるわ。

しかもその状態の時に常識のない常連どもが話しかけてくる。
「せんせい、これって漢字でどう書くんでしたっけ?」
(……キミは何でここで作文書いてんだ?)
「せんせい、これいらないですよね、くださーい!」
(……キミは何でそれをもらえると思っているんだ?)
などなど。
返答せず、すべて、無視!
何でこやつらは人が必死になっている時に平然と話しかけてくるんだ?
腹立つわー、ストレスたまるわー。

などというような状態で仕事していたから、やばい、やっちまったぁー!!
やつらのせいだー!
(すぐ人のせいにするな、と息子にはいつも言っているんだけど……)
広報の仕事で原稿を業者に送る際に、「共立女子第二の情報を広くお知らせしています」と打ち込んでメールで送ったのだけれど、後で気づいたぞ、打ち間違いじゃ。
読み返してみたらこう書いてある、「共立女子第二の女王を広くお知らせしています」!
瞬間、何だか分からんかったけど、こりゃ「情報」と打つつもりで「h」を打ち損ねて「女王」に変換されてしまったのだな。
いかーん。
慌てていると確認がおろそかになるという好例である。

それにしても「共立女子第二の女王」とは誰だろう?
……などとのんびり妄想している場合ではないな。
どうしよどうしよ。

まぁ案ずるより横山やすし、もとい、案ずるより産むが易し、業者の方も気づかなかったのか、気づいても無視してくれたのか(たぶんそうだろうなー)、何食わぬ雰囲気で返事をくれた。
よかった。
すべてなかったことにしよう。
そうしよう。

ちなみに「共立女子第二の女王」で、ふと某教員を頭に描いてしまったが、そのことは言えんな、とてもではないけど。

2010年10月19日 (火)

綺麗にたたみなさい

テスト直前である。
生徒はみな勉強にいそしんでいるようだな、一部を除いては、だが。

テスト前だというのに図書事務室で「ダーリンは外国人シリーズ」を読み漁っているキミ、キミはすでにテストを諦めているのか?
まさか外国人のダーリンを早いこと見つけて食わせてもらおうなどと考えているわけではあるまいな?
君の英語力では非常に困難と思われるが。

あるいは。
「せんせー、私今度のテスト悪かったら親にクラブやめさせられちゃうのよー!」と言いながら、本を3冊も借りていくキミ。
それは何か違うのではないだろーか?
忙しい時ほど本を読みたくなるという現象は人口に膾炙するところではあるが、その欲求に素直に従っていてはキミに明日はないぞ。

まぁ一度、痛い目に合うのもいい薬であろう。
などと突き放したことを言うと、また生徒から非難を浴びるのであらかじめ断わっておくが、これは愛のムチというやつである。
決して意地悪で言っているわけではにゃい。

ところで全く話は変わるのだけれど、最近図書室に置いてある新聞が、見るたびに「くしゃくしゃ」になっているようである。
次に読む人の迷惑を考えなさい!
と図書室の中心で叫びたいところであるが……。
それにしても、こんなこと言うとまた叱られそうだけれど、概して女性というのは新聞をたたむのが下手でないかい?

良い例が我が家にも見られるが、我が家の某女性(1名しかいないが)はちゃんと折りたたむことができない。
均一の厚みにならないので、積んでおくと必ず崩れてしまう。
かつてはそれを注意していた時期もあったが(かつてはそんな勇気もあったのだが)、今となってはもうお手上げです。

そう言えば誰かの小説にそんなことが書かれていたな、と思い日々衰えていく記憶を絞り出して探してみると、あった、あった。
以下、宮部みゆきの「ステップファザー・ステップ」から引用。

「どういうわけか、女性はくわえタバコと車両内での新聞の立ち読みが下手クソである。立ち読みというか、新聞をたたむことが下手なのだ。ガサゴソと音をたてて大判の紙面をひねくりまわし、結局くしゃくしゃにしてしまう。」
(中略)
「どうしてそういうふうに巧くできないのかしら」
俺にもわからない。いくらフェミニズム団体が怒ろうと、こればかりは永遠の謎である。

うん、宮部みゆきが言っているくらいだから、やはりこれは真実であろう。
いやいや、真実だから良いということではない、それが目的ではない。
身に覚えのある方々、それは個人の新聞ではないのだ、次に読む人のことを考えて綺麗にたたんでくだされ!

2010年10月12日 (火)

修学旅行終了、そして。

中2の東北、中3の関西、高2の九州と続いた修学旅行シーズンも先週末で終了。
今日からやっと全員揃ったな、と思ったらもうすぐ定期考査。
なんか慌ただしい……。

ついでに今日は受験雑誌の取材があって、一日中までバタバタしていたし。
ついでに新図書館移転への動きが急になってきて、ずっとバタバタしているし。
落ち着かないなぁ。

まぁでも、旅行から帰ってきた生徒たちは皆口々に楽しかった楽しかったと言って嬉しがっているようで、何より。
口々につまらなかったなどと言われたら、こっちまでテンション下がりますので。
よかったよかった。

それとみなさん、お土産をありがとうございました!
ちゃんと書いておかないと、またチェックされて文句をビシバシ言われてしまうからな。
断わっておくけれど、決してお土産を強要などしていない(と思う)。
お土産を貰ったからといって態度が変わるということはない(んじゃないかな)。
ただ私は社会における付き合いとは何たるものかということをしっかり教育するべくべくあーたらこたら……。
( ↑ 言えば言うだけ言い訳になるという好例)
まぁ、何というか、とにかくごちそうさまでした。

それにしても、帰ってきた早々、みなさん元気だわい。
基本的には元気なのはいい、もっとも図書室ではあまり元気にはならないでいただきたいものだが。
今日撮影に来たカメラマンも、授業の撮影をした後でこんなことを言っていた。

カメラマン「なんかいいですねぇ、みんな元気で……」
司書教諭「ははは……(返答に苦慮)」
カメラマン「あ、いやいや、いい意味ですよ、授業楽しそうで」
司書教諭「いやぁ、まぁ、そうですねぇ」

授業の撮影の後で「みんな元気で」と言われるのはちょっと複雑である。
カメラマン氏もしっかりフォローしてくれてはいたが。
もっとも今日はほとんど実技系の授業の撮影だったので、楽しそうにやっているというのは、良い感想と受け取らせてもらおう。
それでいいのかどうか分からないけれど、そういうことにしておこう。

明日からはテスト一週間前。
生徒諸君、図書室では静かにするように!
特に今日、中学の図書委員にまで「そこ、うるさい!」などと言われていた諸君、くれぐれも口を閉じておくように!!」

2010年10月 4日 (月)

新図書館のはなし

現在修学旅行シーズン真っ盛り。
今日は中3が旅行中、高2は明日からなので午前中だけで帰宅、中2は代休。
ということで、いつものにぎやかな連中がほとんど不在。
いやぁ、放課後とか静かだったなぁ。
仕事がはかどるわい。

さて、ちょっとした打ち合わせがあって工事中の新しい図書館に行ってまいりました。
実は工事が始まってから建物の中に入るのは初めてで、ずい分久しぶりだったのだけれど、やっぱり、広い……。
不要な壁が壊され、置いてあった書架やブースなどが撤去されたので、その広さが今まで以上に強調されておる。
はっきり言って、ため息である。

広くなることはイイことだ。
今までより使いやすくなるのは間違いない。
しかしここを管理していくというのは、想像するだけでおぞましくなってくるぞ。
できるんかい、ほんとに……。

ちょっと写真を撮ってきたので、ご披露しましょう。
まずは入り口を入ってすぐの場所から奥の方まで見通せる角度で撮影。

20101004

解体を終えたばかり、床も壁も天井も何もしてないのでまだ汚い状態だけれど、奥の方まで見ると、かなり広そうだということが分かってもらえるのでは。

20101004b

今度は逆に奥の方から撮ってみる。
電気がついていなかったので暗いけれど、広さは何となくわかるでしょうか。
あたりまえだけれど、奥から見てもやはり広い……。

ちなみにこの写真に写っている部分がすべてではございません。
カウンターも見えてないし、雑誌が読めるブラウジングスペースも入っていない。
全部合わせたら東京ドーム一個分くらいはあるだろうな(もちろんウソ)。

まぁ東京ドームとまではいかないけれど、何度見てみてもこりゃ大変だわ。
とりあえず最初の大変は引っ越しだけど、その前に行う本の整理をちゃんとやっておかんと厳しいことになるぞ。
いかに図書委員をこき使うか、もとい、図書委員のお嬢様方にお手伝いいただけるかがポイントでありましょうか。

しかし先がまったく見えないな……。
テンション↓↓。

まぁそれでも、新図書館完成に向けて生徒諸君は乞う、ご期待!!
受験生諸君も、乞う、ご期待!!!
(……裏切っても許してね)

2010年9月28日 (火)

早くお返しください

白亜祭も終わったので、図書委員を集め、一気に督促状を配付。
それぞれのクラスに持ち帰って、対象者に渡してもらう。
督促状というのは、要するに返却期限を過ぎても借りた図書を返さない生徒に、「早く返しとくれ!」と催促するもの。
実は夏休み前に思い切り図書をどっさり借りていって、未だに返さない生徒がけっこういるのである。
夏休み明けてもうすぐ一カ月になるぞ。
まぁ白亜祭もあってズルズル延滞していったのかもしれないけれど、もう限界じゃ。

それにしても、返せ返せと言われながら何でなかなか返さないのだろう?
面倒くさいとは言うが、毎日来る学校の図書館だし、ウチなどは玄関ホールに返却ポストもあるのだから、たいした仕事ではないだろうに。
市立図書館などで借りて、わざわざそこまで行かなきゃいけないというのであれば、まぁ面倒だっていうのも分かるような気もするが。

そういえばウチのオクサンのところにも、市立図書館から返却の督促ハガキが届いていたな。
仮にも司書教諭の妻たる者が延滞の督促状を受けるとは何事だ、許さんぞ!
……などということは口が裂けても言えないが(怖くて)、まぁそれはそれとして、学校の本くらいすぐに返してもいいでしょーに。

だが、返却せぬ者はあれこれ言い訳をしてくる。

「うちのおかーさんが読んでて返してくれないんですよー」
これはよく聞かれる話、まぁ分かるような気もする。

「せんせー、もう返しましたよー(ちょっとご立腹)」
これもよく聞くが、そのうち1割くらいは確かに返してあってこちらの処理ミスだったりするが、9割くらいは本人の思い違い。
もう一度探してみさなれ、と言うとだいたい後から返されることが多い。

そして今日はちょいと唖然とするような話が……。
「せんせー、すみません、夏休みにおばあちゃんの家に行って本を置いてきてしまいましたぁ!」
「おばあちゃんの家って、どこよ?」
「福岡県の久留米市でーす」
おいおい、どうすんだよ、明るく「久留米市でーす」とか言ってちゃまずいでしょ。
しかし本人は極めて明るくにこやかにこう言うのだった。

「来年の夏休みにまた行くから、それまで待っててくださーい」

待てるかぁ!!
すぐに送ってもらえー!

とはいえ、なんか、おばあちゃんに悪いような気がしてしまうのが私の甘いところだろうか……。

2010年9月20日 (月)

訊かないでくれ……。

白亜祭終了しました。
お疲れ様でした。

現校舎で行う最後の白亜祭ということで、それなりに感慨深いものがある。
まぁ、そういうこともあってか、卒業生が大量に押し寄せてきていたな。
学校出たばかり、ほやほやの卒業生が多かったけれど、いったい何年ぶりなんだ、というような卒業生までいたなぁ。

ある卒業生は、ひとしきり話をしてから、突然何気なく訊いてくる。
「……とか何とか話しているけれど、私の名前覚えてるー?」
ギグッ。
「覚えてないんだよねー。さっきから思い出そうとはしているけど、頭の中でぐるぐるしてるでしょー」(笑う)
ギギググッッ。

おっしゃるとおりです。
名前が覚えられない、覚えても思い出せないという、自らの老化に関する一考察を先日もここに述べたのだけれども、ましてや10年前、20年前となるとこりゃ難儀ですわ。
もちろん、うまい具合に出てくる場合もあるのだけれど。
いかんなぁ、これではよほどいい加減な教師なんだと思われてしまうぞ(まぁ、思われても否定しづらいところが問題ではあるが)。

別の卒業生の時には、仕方ないのでとぼけてみる。
「先生、名前分かってるー?」
「あったりまえだのくらっかぁー(汗)」
「……、せんせ、つるつるすべってますよ」
「いやいや、これって誰のギャグか知ってるか? 藤田まことだぞ、中村主水だぞ、なんで『主水』を『もんど』って読むかっていうと、これは『古事記伝』に載っていてな……」
あまりにも強引な話の逸らしに、魂胆バレバレである。
「じゃ、仕事あるから、またねー」

逃げる。

それにしても驚いたのは、なんかどこから知りえたのか分からんが、けっこう多くの卒業生が「まったり図書室」を読んでいたこと。
「ちゃんと更新してってくださーい!」
などと言われて複雑な気分じゃ。

だいたいこのブログはもともとは「お試し」。
広報でブログを始めることになった時、管理人がブログやったことないようではいかんと思い、試しにちょっとやってみようと始めたものなんですよー。
1年くらいでばっくれようと思っていたのだけれど、何となく周りにつつかれて止められずにズルズルと……。
決断力の欠如とも言えるのだけれどね。

おっと、またまた愚痴愚痴になってきてしまったぞ。
まぁとりあえず頑張りますので、名前を確認するのはご遠慮くださいませ……。

2010年9月16日 (木)

何はともあれ白亜祭

先日、読書のススメのポスターを紹介して、生徒の才能を褒めたたえた。
すばらしいことだ。

ところが一方で、未だに提出していない生徒もいる!
勉強忙しいんですよー、などと言い訳をぐちぐち言っているが、甘すぎる。
だいたい、君はまだ高校2年生なのにそんな余裕のないやり方をしていては、成功など覚束ないだろうが。
などと説教しようかと思ったのに、話を変えようとする。

「先生ー、そんなことより有川浩の『ストーリー・セラー』入りましたぁ? 待ってるんですよー」
「もうとっくに入っとるわ!」
「えー、すぐ貸してください!」
「ダメ!」
「エー、何ですか、それー!?」
「ポスター出さないヤツには貸さん!!(司書教諭、勝ち誇る)」
「はぁー!(生徒、怒る、あるいは呆れる)」

しかしその生徒がぼそっとつぶやく。
「このヒト、人間小さい……」

はぁー!
こーいーつーぅー!!!!!!
許せん!

「うるさい、借りたかったら早く出すものを出せ!」
「べぇー、っだ!」
「舌は出すな!」
「ゲェー、っだ!」
「ゲ〇も出すな!」
(自主規制アリ、一部虚構アリ)

いかん、また生徒相手に程度の低い諍いをしてしまった。
そんなことより、白亜祭だ、白亜祭。
今日から本格的な準備がスタート。
明日もう一日準備があり、明後日からが本番。
とにかく現校舎での最後の白亜祭だからなぁ。

在校生のみなさん、悔いなく大団円を迎えましょう!
(とは言っても、白亜祭自体はまだまだ続くのだけれどね)

保護者のみなさん、受験生のみなさん、生徒がちょいと羽目を外していても許してあげてくださいー。
(外しすぎないか、一抹の不安はあるが)