2010年12月 9日 (木)

老いてはと言うことなかれ

学校はテスト期間に突入。
皆さん図書室でもがんばって勉強しとりますな。
いやぁ、でも私の頭の中は迫ってきた引っ越しでいっぱいどす。
毎朝図書事務室に入り周りを見るたび、本当に間に合うのかと不安が頭の中を疾走。
まぁやるっきゃないんですけどね。

そろそろラベルシールに棚番号を書く作業もしなくては……。
シールとは言っても、本棚の場合は宛先の書架と棚番号を書いて、棚ごとに本の間に挟むことになっている。
ブックトラックという、棚一段の本をそのまま棚置きと同じ状態で運べる運搬車を使用するので箱に詰めるわけではないのである。
いずれにせよ、一棚に一枚のラベルが必要なのだけれど。

それにしても数が多すぎるー。
千数百枚は必要になる。
辛い。
腱鞘炎になったら労災は利くのかしらん?
などと愚痴をこぼしていたら、常連生徒Aが何気なく一言。

「そんなの印刷すればいいんじゃないの?」

「!」
そうですよ!
何で今まで気づかなかったのだろう?
何で印刷などという単純な技を思いつかなかったのだろう?
不思議だ。

よく見てみればこのラベルって、ハガキとほぼ同じ大きさではないか!
とすれば、エクセルでデータを作って、ワードの差し込み印刷で簡単に印刷できるではないか!
10分もあればすぐに設定できちゃうぞ。
後はプリンターが勝手に印刷してくれるであろう!
おー、文明の利器よ、漫才!、もとい、万歳!!
鈴木章教授、根岸英一教授、ノーベル化学賞受賞おめでとうございます!!
(突然ですが科学技術発展つながりということで……)

20101209

いやぁ、それにしても常連生徒Aよ、よく言ってくれた。
君はえらい!

「老いては子に教えられ、ってやつですよね!」

なんだぁ?
それって、「老いては子に従え」と「負うた子に教えられ」がごっちゃになっとるんでないかい?
ことわざはちゃんと覚えねばいかん。
だいたい、言っておくが、君は私の子ではにゃい!

ん?
ちょっと待て、そんなことより、「老いては」とは何ぞや!
人を勝手に老人扱いするな!
そりゃ老体にムチ打ちとか自分でいろいろ言ってはいるわけだが、生徒から言われたくないわい!
たわけ!

とは言ったものの、今にもギックリいきそうな腰をスリスリさすっている我が身を振り返ると、妙に納得してしまいそうな自分が怖い今日この頃である。

2010年12月 3日 (金)

疲労困憊だな

夜半から朝方にかけての雨はすごかった。
八王子でも7時過ぎには止んだのだけれど、それまでは注ぐように水が落ちてきて世界が水没するのではないかと思うくらい。
生徒たちも通学は大変だったようである。

それにしてもねぇ……。
昼休みに図書室にやってきた生徒は、上は制服なのに下は学校指定用品のショートパンツ(体育用)。
おいおい、なんて格好だい。
私立小学校の男子制服かと思った(体はバカでかいけど)。
「しょうがないじゃないですかぁ、スカート以下はびしょびしょだし」
「そうかもしれないけれど、着替えるなら上も着替えたらよかろう、だいたい何でもう冬なのに短パン?」
「いいじゃん!」
良くないじゃん! まったくお恥ずかしい……。
まぁ、今日だけは仕方ないでしょうかね。
言い訳しておきますが、こんなんばかりじゃないですから、どうか誤った印象をお持ちにならないように願います……。

まったく、こういう輩を相手にしている余裕はないのだ。
12月に入って、移転準備もいよいよ切羽詰まってきた感じ。
あちこちから「最終確認を」という声が聞こえてきて、あぁ、もう後には引けない、という雰囲気。

先日は新図書館の工事現場で書架などの移動について打ち合わせをしてきた。
フロアを覗いてみると、先日より工事は進んでいるみたいだ(当たり前だけど)。
上の写真はホールからブラウジングコーナー方面を撮ったところ。
手前が消灯していて暗かったけれど、しっかり床にはカーペットが敷きつめられている。
さすがに綺麗になってきたなぁ。

20101127a

お次は図書事務室を覗いてみたのだけれど、あらあら、こちらは資材置き場になっていて、未だに何が何だかわからん。

20101127b 

ということで、ちょっと刺激をもらってきて、また腰をかばいながら図書室の整理に勤しむのであった。
ホントに間に合うのかしらん。

そして。
今日も今日とて疲れて家に帰って息子の食事を準備して「おかーさん遅いねー」などと言いつつぐったりしていたところやっと細君が仕事から帰ってきたら何故か片手に塩の瓶をにぎりしめながらやたらと興奮しておった、いったいどうした?
「会社で幽霊が出たのよ!」
「………………。」
「本当よ、あの人がこうしたらこうでああでそうなって……(この後400字づめ原稿用紙50枚くらいの話が続く)。」
彼女は途中のコンビニで塩を購入し玄関を入る前に「お清め」をしたのであった。
私は溜息とともに精神の疲労が確実に増殖していくのを実感するのであった。

新校舎はクリスマスに完成とのこと。
ということは、私には今年クリスマスはないということだな(淋)。

2010年11月25日 (木)

一番うるさいのは?

昨日職員会議の前に、引っ越し業者さまによる引っ越し作業の説明会が実施された。
具体的なスケジュールも出てきて、梱包方法から資材の説明まで、あぁやっぱり引っ越しするんだ、と納得するような説明会であった(当たり前だけど)。

個人的には今まで何度も引っ越しを経験してきたけれど、こんな大掛かりなのはもちろん初めて。
大変なのは嫌というほど分かっていても、なんかちょっとわくわくしてきたりして。
けっこう楽しみになってきたりして。
でも腰は限界だったりして。

ということで、相変わらず準備に追われてはいるがちょっと元気になってきたような今日この頃。
もっとも、1分1秒が惜しいもので、最近は昼の貸し出し窓口は生徒にやらせている、否、やっていただいている。
が、どうもイマイチだなぁ。

まず態度がよろしくない。
お客が来たら笑顔で挨拶くらいしろー、声を出せー、と矢継ぎ早に注文を出す。

「いいか、お客が来たらまず『いらっしゃいませー、ようこそ図書室へ!』と明るく愛想を振りまくのだ」
「そんなこと、先生だってやってないじゃないですかー!」
「バカモノ、私がそんなことをしたら気持ち悪いだけじゃ。生徒だからこそしなくてはいけないこともあるのだ」
「ずるい!」

そうです、ずるいんです。(開き直り)
だいたい彼女たちはお客対応の時は緊張してなかなか声も出ないくせに、お客がいなくなると緊張感から解放され、やたらとうるさくなる。
合唱コンクールの前なんか、図書事務室で歌っている者もいたな。

昨日は奥で自習していた生徒がこう言ってきた。
「先生、ちょっとうるさいんですけど……(ひそひそ)」
「どこの生徒がうるさいの?」
「そこの生徒(ひそひそ)」
「そこ?」
「図書委員が一番うるさいですぅ(ひそひそ)」
「……申し訳ございませーん!!」

そう言えばその日は、またぞろぞろと生徒が入ってきていたな。
まったくー、許せんな。
と言っても図書委員まで入室禁止にするわけにもいかんし。
今度はしっかり仕事だけできる生徒のみ入室許可証でも発行しようかしらん。
(それも面倒だけど)。
とにかく静かにせい!

2010年11月19日 (金)

恐るべし引っ越し業者さま

特にそういう予定はなかったのだけれど、突然引っ越し業者さまが図書事務室を訪れた。
「先生、図書事務室内も書架の本はこっちでやるから大丈夫だよー」
「は?」

何のことか、突然だったので最初ピンとこなかったけれど、こう言われて理解した、というか驚愕した。
「ブログ読みましたよー」(にかにか)

ひぇー。
何と引っ越し業者さま、学校のホームページまで(と言うか、ブログまで)チェックしているのであったぁ。
この前、事務室内にもたくさん本があるのに、それを梱包しなきゃいけないというグチを確かに書きなぐったばかりだ。
仕事先をよく理解するという作業は仕事熱心な業者さまならやるのかもしれないけれど、まさかそんな情報まで押さえているとは……。
すごいぞ引っ越し業者さま!
恐るべし、引っ越し業者さま!

ということで、焦って先日のブログを読み返して確認してみたが、とりあえず悪いことは書いてない……ようだ(たぶん)。
よかったよかった。
けれども、うかつに変なことは書けないなぁ。
まぁ、そんなわけで、突然「さま」付けにしたり、持ち上げたりしてみました。
ははは……。

まぁでも気さくな人でよかった。
新校舎移転でとにかく一番不安だったのが引っ越しなわけで、これはもう業者さまに頑張っていただくしかないからなぁ。
とりあえずちゃんと準備はしておこうと思ってはいるのだけれど、だいたいこういうのって、本番になってみるといろいろ抜けている部分が発覚したりするものだから。
というのは、私の性格のせいかもしれないけれど……。
いやいや、業者さまは図書館の引っ越しも経験豊富のようだから、安心してお任せしよう!

ではでは、最後までよろしくお願いしますです。
(業者さまへ)

2010年11月15日 (月)

おまかせだけどおまかせでない

先日図書室の引っ越しは基本的におまかせパックだと書いたら、
案の定一部の生徒が早速ちょっかいを出してきた。
「せんせー、おまかせなんでしょー、お茶飲んであーだこーだって指示してればいいんでしょー、楽ですねぇー」
こいつぅ……やっぱりそう来たか。
間違えてはいかん、おまかせでもおまかせじゃないんだって言っとるだろーが!

現図書室と新図書館とでは書架の数や種類、場所が異なるので、現在2か所に分かれている本を混ぜて3か所に分けなきゃならんのだ。
つまり足して3で割るという作業をしないと、指示することすらできないのじゃ。
つまり図書室のすべての本を、最低一度は移動させなくてはいかんのじゃ。
おまかせだけど、おまかせではないのじゃぁぁぁぁ!
ひー!

「えー、でもそんなことちゃんと書かなきゃわからないですよー」
「何を言うか、それくらいのことは書かなくとも行間を読めば分かるであろう!」
「そんなこと分かるわけないじゃないですか!」
「たわけぇ、これくらいの行間が読めないようでは受験戦争を乗り切れないぞ!」
「そんな国語力が私にあったら苦労しませんよ!」
「うーん、確かにそうだな……」
「ひどい! 何でそこで納得するんですか、馬鹿にしてるでしょ!」
「いやいや、すまんすまん……」

って、何で私が謝る展開になっているのだ。
あー言えばこ―言う。
とかく女子高生というのは扱いにくい。

とにかく今後「おまかせパックで楽でしょー」などと私の前で言ったら、即刻入室禁止にするのでそのつもりで!!

2010年11月11日 (木)

やっぱりね。

こんにちは、グチグチ図書室です。
ははは(諦めの笑い)。

今週は引っ越し業者の担当者の方々が来て、ヒヤリングが行われております。
すでに図書室では一部図書の箱詰めも始めているのだけれど、引っ越しの詳しい説明があり、これから本格的に引っ越し準備に突入。
今まで漠然としていた具体的な動きが明らかになったどー。

基本的に図書室に関しては、いわゆる「おまかせパック」。
なので、本来は指示だけすればすべて業者さんの方でやってくれる。
今こちらで箱詰めしているのは、新しい図書館の書架に合うように本を整理する必要があり、書架をある程度開けないと整理もできないので、本を間引いているわけ。
それ以外は業者さん、よろしく~。
それじゃぁ何もすることないじゃん、と言われそうだけれど、その「指示」が大変なんですよー。
勘弁してくれぃ~。

「ここから順番に入れてってくださーい、なんていうようなテキトーな指示ではダメですよ」(by業者さん)。
そうなんですかぁー。
そういうことは予想はしていたのだけれど、そうは言いつつテキトーにやってくれないかなぁ、などと諦め悪く期待していたんですけどぉー。
しかし、ダメですわ。
移転先の書架の棚一つ一つに番号を振って、現図書室の書架のこの棚の本が、新図書館の何番書架の上から何番目の棚に移動します、という細かい指示が必要ですと。
ぜーんぶの棚に。
やっぱりね。
そんなことだと思ったよ(泣)。

棚っていったって、10や20じゃ済まないですし(当たり前だけど)……。
軽く1000を超える棚があるんだから。
一つ一つの棚に、どこに移動するかを書いたカードを置いていかなきゃいけないんだって。
はははー。
ということで、ここで冒頭の諦めの笑いが出てくるわけである(涙)。

ついでに、図書室は「おまかせパック」なのだけれど、図書事務室は自分で梱包までするんだってー。
ははは。
図書事務室の中もけっこう本あるんですけどー。
周りを見回すと涙がこぼれますな。

まぁ涙こぼしていても仕方ないので、新事務室内の実寸を測りにちょっと9号館(新図書館)に行ってきた。
あらまぁ、壁が綺麗だこと。
すでに一部クロスが貼られていて、いい感じ。
とは言っても、床も全くできていないし、まだまだですけどね。

20101111b_2

奥の部屋ものぞいてみましたぞ。
まぁこちらはどうなるやら、全くわからんですな。

20101111a_2  

でもこれからどうなるのか、楽しみでもありますな。
こうやって少し刺激をもらわないと、とてもではないがやっていけないので、毎日見に来てやろうか。
工事関係者に邪魔にされるだろうけどね。
申し訳ございませんが、皆様もうちょいグチグチにお付き合いくださいませ……。

2010年11月 6日 (土)

引っ越し準備始まる

すっかりご無沙汰しているのでまたチェックが入るのではないかと恐れていたが、案の定「何やってんですかぁ~!」というお叱りをいただきました。
何でこんな事で怒られなければいけないのだ、という大きな疑問を抱えつつ、いやぁすまんすまん、などと素直に生徒に謝ってしまう自分が哀しい……。

いやぁ、申し訳ないけど本当に余裕がないのだ。
本格的に引っ越しの準備が始まって、一日の半分は肉体労働の毎日。
老体は音をたてて軋み、腰にはおそらくすでにひびが入っているであろう(見たことはないが)。

ところで、ウチの息子はここ一週間ほど学校がお休み。
これはいい機会だということで、我が細君は息子を連れて名古屋へと旅行中(一人旦那を残して)。
「仕事お休みにして一緒に行こうよ」などと息子は可愛いことを言ってくれたが、とてもではないがそんな余裕はないのだよ(泣)。
ということで、父は一人腰を気遣いながら日々本の山と格闘するのであった。
世の中とはかくも厳しい荒波ぞ(淋)。

まぁいい、今は仕事に生きるのだ(半ばヤケクソ)。
仕事こそが人生だ(完全にヤケクソ)!
図書委員にも本の整理に付き合ってもらうぞ、ということで生徒に肉体労働を強いる今日この頃。
それにしても肉体労働を指示すると、けっこう喜んでやってくれる生徒もいるのだな。
やったぁ、とか言って楽しそうに本を移動させている。
えらいぞ、君は。

もっともそれとは対極の表情を見せる生徒も、いる。
えぇー、と叫び露骨に嫌そうな顔をし、しぶしぶ仕事に取り掛かる。
「せんせー、私もっと頭を使うような仕事がしたいんですけどぉー」とか言ったりして。
「それでは本を頭の上に乗せて運びたまえ」などと返したりして。

ところで、今日は新しい図書館に入る書架などのメーカーの担当さんが来て打ち合わせも行った。
その人が図書事務室にあった椅子を見て「おー」と驚いているから何かと思ったら、そのメーカーの40年前の椅子であるそうな。
昔の製品がメーカー自身に存在しないことも多いようで、もしかしたらこの椅子をいただきにあがるかもしれません、などと言われたりして。
新品と交換してくれるなら、どうぞ持っていって下さいというところだけれど、40年前(つまり学校創立時)に購入した椅子を未だに大事に使っているというのは、けっこうすごいな、と感心してしまったりする。
感心するとともに、今まで何にも感じなかったただの椅子に、何となくジーンとくるものがある。
引っ越しというのは、お別れも伴うのだな、ちょっと淋しい。

まぁとにかく、引っ越しが終わるまではいろいろバタバタするけれど皆さん協力をお願いしますです。

2010年10月26日 (火)

女王をお知らせします

テスト明けの今週、月曜日、火曜日と貸し出し対応が忙しかった。
読書禁欲生活を終えた生徒たちが大挙して借りに来るので、いつものことではあるがテスト明けはバタバタである。
まぁもっとも、禁欲せずにテスト直前でも何冊も借りていく怖いもの知らずもいるが……。
さすがに昼休み中ずっと切れ間なく貸し出し対応している状態だと、どっと疲れるわ。

しかもその状態の時に常識のない常連どもが話しかけてくる。
「せんせい、これって漢字でどう書くんでしたっけ?」
(……キミは何でここで作文書いてんだ?)
「せんせい、これいらないですよね、くださーい!」
(……キミは何でそれをもらえると思っているんだ?)
などなど。
返答せず、すべて、無視!
何でこやつらは人が必死になっている時に平然と話しかけてくるんだ?
腹立つわー、ストレスたまるわー。

などというような状態で仕事していたから、やばい、やっちまったぁー!!
やつらのせいだー!
(すぐ人のせいにするな、と息子にはいつも言っているんだけど……)
広報の仕事で原稿を業者に送る際に、「共立女子第二の情報を広くお知らせしています」と打ち込んでメールで送ったのだけれど、後で気づいたぞ、打ち間違いじゃ。
読み返してみたらこう書いてある、「共立女子第二の女王を広くお知らせしています」!
瞬間、何だか分からんかったけど、こりゃ「情報」と打つつもりで「h」を打ち損ねて「女王」に変換されてしまったのだな。
いかーん。
慌てていると確認がおろそかになるという好例である。

それにしても「共立女子第二の女王」とは誰だろう?
……などとのんびり妄想している場合ではないな。
どうしよどうしよ。

まぁ案ずるより横山やすし、もとい、案ずるより産むが易し、業者の方も気づかなかったのか、気づいても無視してくれたのか(たぶんそうだろうなー)、何食わぬ雰囲気で返事をくれた。
よかった。
すべてなかったことにしよう。
そうしよう。

ちなみに「共立女子第二の女王」で、ふと某教員を頭に描いてしまったが、そのことは言えんな、とてもではないけど。

2010年10月19日 (火)

綺麗にたたみなさい

テスト直前である。
生徒はみな勉強にいそしんでいるようだな、一部を除いては、だが。

テスト前だというのに図書事務室で「ダーリンは外国人シリーズ」を読み漁っているキミ、キミはすでにテストを諦めているのか?
まさか外国人のダーリンを早いこと見つけて食わせてもらおうなどと考えているわけではあるまいな?
君の英語力では非常に困難と思われるが。

あるいは。
「せんせー、私今度のテスト悪かったら親にクラブやめさせられちゃうのよー!」と言いながら、本を3冊も借りていくキミ。
それは何か違うのではないだろーか?
忙しい時ほど本を読みたくなるという現象は人口に膾炙するところではあるが、その欲求に素直に従っていてはキミに明日はないぞ。

まぁ一度、痛い目に合うのもいい薬であろう。
などと突き放したことを言うと、また生徒から非難を浴びるのであらかじめ断わっておくが、これは愛のムチというやつである。
決して意地悪で言っているわけではにゃい。

ところで全く話は変わるのだけれど、最近図書室に置いてある新聞が、見るたびに「くしゃくしゃ」になっているようである。
次に読む人の迷惑を考えなさい!
と図書室の中心で叫びたいところであるが……。
それにしても、こんなこと言うとまた叱られそうだけれど、概して女性というのは新聞をたたむのが下手でないかい?

良い例が我が家にも見られるが、我が家の某女性(1名しかいないが)はちゃんと折りたたむことができない。
均一の厚みにならないので、積んでおくと必ず崩れてしまう。
かつてはそれを注意していた時期もあったが(かつてはそんな勇気もあったのだが)、今となってはもうお手上げです。

そう言えば誰かの小説にそんなことが書かれていたな、と思い日々衰えていく記憶を絞り出して探してみると、あった、あった。
以下、宮部みゆきの「ステップファザー・ステップ」から引用。

「どういうわけか、女性はくわえタバコと車両内での新聞の立ち読みが下手クソである。立ち読みというか、新聞をたたむことが下手なのだ。ガサゴソと音をたてて大判の紙面をひねくりまわし、結局くしゃくしゃにしてしまう。」
(中略)
「どうしてそういうふうに巧くできないのかしら」
俺にもわからない。いくらフェミニズム団体が怒ろうと、こればかりは永遠の謎である。

うん、宮部みゆきが言っているくらいだから、やはりこれは真実であろう。
いやいや、真実だから良いということではない、それが目的ではない。
身に覚えのある方々、それは個人の新聞ではないのだ、次に読む人のことを考えて綺麗にたたんでくだされ!

2010年10月12日 (火)

修学旅行終了、そして。

中2の東北、中3の関西、高2の九州と続いた修学旅行シーズンも先週末で終了。
今日からやっと全員揃ったな、と思ったらもうすぐ定期考査。
なんか慌ただしい……。

ついでに今日は受験雑誌の取材があって、一日中までバタバタしていたし。
ついでに新図書館移転への動きが急になってきて、ずっとバタバタしているし。
落ち着かないなぁ。

まぁでも、旅行から帰ってきた生徒たちは皆口々に楽しかった楽しかったと言って嬉しがっているようで、何より。
口々につまらなかったなどと言われたら、こっちまでテンション下がりますので。
よかったよかった。

それとみなさん、お土産をありがとうございました!
ちゃんと書いておかないと、またチェックされて文句をビシバシ言われてしまうからな。
断わっておくけれど、決してお土産を強要などしていない(と思う)。
お土産を貰ったからといって態度が変わるということはない(んじゃないかな)。
ただ私は社会における付き合いとは何たるものかということをしっかり教育するべくべくあーたらこたら……。
( ↑ 言えば言うだけ言い訳になるという好例)
まぁ、何というか、とにかくごちそうさまでした。

それにしても、帰ってきた早々、みなさん元気だわい。
基本的には元気なのはいい、もっとも図書室ではあまり元気にはならないでいただきたいものだが。
今日撮影に来たカメラマンも、授業の撮影をした後でこんなことを言っていた。

カメラマン「なんかいいですねぇ、みんな元気で……」
司書教諭「ははは……(返答に苦慮)」
カメラマン「あ、いやいや、いい意味ですよ、授業楽しそうで」
司書教諭「いやぁ、まぁ、そうですねぇ」

授業の撮影の後で「みんな元気で」と言われるのはちょっと複雑である。
カメラマン氏もしっかりフォローしてくれてはいたが。
もっとも今日はほとんど実技系の授業の撮影だったので、楽しそうにやっているというのは、良い感想と受け取らせてもらおう。
それでいいのかどうか分からないけれど、そういうことにしておこう。

明日からはテスト一週間前。
生徒諸君、図書室では静かにするように!
特に今日、中学の図書委員にまで「そこ、うるさい!」などと言われていた諸君、くれぐれも口を閉じておくように!!」